すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2023-01-01から1年間の記事一覧

鵼の碑  (ねこ4.5匹)

京極夏彦著。講談社ノベルス。 百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作長編がついに! 殺人の記憶を持つ娘に惑わされる作家。 消えた三つの他殺体を追う刑事。 妖光に翻弄される学僧。 失踪者を追い求める探偵。 死者の声を聞くために訪れた女。 そして見え隠れする…

シェア  (ねこ3.7匹)

真梨幸子著。光文社。 そのシェアハウスは、いわくつき物件だったーー都心の古民家シェアハウス「さくら館」。あやしい六人の女性入居者たち、床下から発見されたとんでもないもの、この家の過去にまつわる奇妙な噂・・・・・・ワケあり女たちの入り乱れる思…

ハイスクール・パニック/Rage  (ねこ3.8匹)

スティーヴン・キング著。飛田野裕子訳。扶桑社ミステリー。 〈二年前のことだ。そのころから、ぼくのあたまはおかしくなり始めた―〉ぼくの名前はチャーリー・デッカー。プレイサーヴィル・ハイスクールの最上級生だ。ぼくは、代数のアンダーウッド先生と、…

いつもの木曜日  (ねこ3.7匹)

青山美智子著。宝島社。 2021年、2022年本屋大賞2位受賞作家・青山美智子さんが贈る『木曜日にはココアを』に繋がる温かな物語。累計26万部を突破した『木曜日にはココアを』。その12編の物語に登場したワタル、朝美、えな、泰子、理沙、美佐子、優、ラルフ…

人面瘡  (ねこ4匹)

横溝正史著。角川文庫。 「わたしは、妹を二度殺しました」。金田一耕助が夜半、遭遇した夢遊病の女性が、奇怪な遺書を残して自殺を企てた。妹の呪いによって、彼女の腋の下にはおぞましい人面瘡が現れたというのだ……。妖異譚に科学的な解決と深層心理の解明…

罪の境界  (ねこ3.8匹)

薬丸岳著。幻冬舎。 無差別通り魔事件の加害者と被害者。 決して交わるはずのなかった人生が交錯した時、慟哭の真実が明らかになる感動長編ミステリー。 「約束は守った……伝えてほしい……」 それが、無差別通り魔事件の被害者となった飯山晃弘の最期の言葉だ…

恋する殺人者  (ねこ3.8匹)

倉知淳著。幻冬舎。 大好きな従姉の事故死に不審を抱く大学生・高文は、彼に片思いするフリーター女子・来宮を“助手”に真相を探っていく。大型猫科肉食獣を思わせる担当刑事・鷲津にあしらわれながら“捜査”を進める高文だが、彼が協力を依頼した人が次々と殺…

卒業生には向かない真実/As Good As Dead  (ねこ4.4匹)

ホリー・ジャクソン著。服部京子訳。創元推理文庫。 大学入学直前のピップに、不審な出来事がいくつも起きていた。無言電話に匿名のメール。首を切られたハトが敷地内で見つかり、私道にはチョークで首のない棒人間を書かれた。調べた結果、6年前の連続殺人…

空をこえて七星のかなた  (ねこ3.8匹)

加納朋子著。集英社。 大丈夫。昼間だって、見えないけれど星はそこにちゃんとあるから。 南の島で、山奥のホテルで、田舎町の高校で。 星を愛し星に導かれた人々が紡ぐ七つのミステリー。 「南の島へ行くぞ」突然のパパの言葉で石垣島へ旅することに。正直…

そこに無い家に呼ばれる  (ねこ3.9匹)

三津田信三著。中央公論新社。 もし何かが「一つずつ減っている」または「増えている」と感じたら、この読書を中止してください。 今回、編集者・三間坂の家の蔵から発見されたのは、厳重に封印が施された三つの記録。それらはすべて「家そのものが幽霊」だ…

フシギ  (ねこ3.8匹)

真梨幸子著。角川書店。 ラスト10ページ、戦慄のどんでん返し! 作家の私のもとに、死んだはずの担当編集者から不思議なメールが届いた。 意識不明の時に三人の女が“お迎え”に来たというもので、一人目と二人目は亡くなった親族、三人目は誰だか分からないと…

大雑把かつあやふやな怪盗の予告状 警察庁特殊例外事案専従捜査課事件ファイル (ねこ3.7匹)

倉知淳著。ポプラ社。 ミステリ小説みたいな事件なんて、現実にはそうそう起きたりしない。 殺人事件の犯人はだいたい怪しい人間だし、犯行現場の指紋を偽装するヤツなんてめったにいない。世に起きる事件の98%は一般的な事件であり、優秀な日本の警察によっ…

汝、星のごとく  (ねこ4.2匹)

凪良ゆう著。講談社。 ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして…

27000冊ガーデン  (ねこ3.8匹)

大崎梢著。双葉社。 星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。たまたま居合わせた出入りの書店員・針谷敬斗と共に、生徒が巻き込まれた事件の解決に一役買う。 そんな二人のもとには、ディスプレイ荒らしや小口ずらり事件など、図書館や本にまつわる…

ウェッジフィールド館の殺人/Murder at Wedgefield Manor  (ねこ3.7匹)

エリカ・ルース・ノイバウアー著。山田順子訳。創元推理文庫。 ジェーンは英国の領主屋敷に滞在していた。一緒に旅行している叔母が館の主である男爵とかつて恋仲で、ふたりの間に生まれた娘が男爵の養女になっていたのだ。そんな館の使用人が車の事故で死亡…

赤と青とエスキース  (ねこ3.9匹)

青山美智子著。PHP研究所。 2022年本屋大賞 第2位!! 2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作! メルボルンの若手画家が描いた一枚の「絵画(エスキース)」。 日本へ渡って三十数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく…

1ミリの後悔もない、はずがない  (ねこ3.7匹)

一木けい著。新潮社。 ネクストブレイクはこの作家! 心揺さぶる恋を描く鮮烈なデビュー作。 「俺いま、すごくやましい気持ち……」わたしが好きになったのは、背が高く喉仏の美しい桐原。 あの日々があったから、そのあと人に言えないような絶望があっても、わ…

踏切の幽霊  (ねこ3匹)

高野和明著。文藝春秋。 第169回直木三十五賞候補作 『ジェノサイド』の著者、11年ぶりの新作! マスコミには決して書けないことがある―― 都会の片隅にある踏切で撮影された、一枚の心霊写真。 同じ踏切では、列車の非常停止が相次いでいた。 雑誌記者の松田…

可燃物  (ねこ4匹)

米澤穂信著。文藝春秋。 余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。 群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。連続放火事件の“見えざる…

シャイニング/The Shining  (ねこ4.5匹)

スティーヴン・キング著。深町眞理子訳。文春文庫。 《景観荘》ホテルはコロラド山中にあり、世界で最も美しいたたずまいをもつリゾート・ホテルのひとつだが、冬季には零下25度の酷寒と積雪に閉ざされ、外界から完全に隔離される。そのホテルに一冬の管理人…

Another side of 辻村深月  (ねこ4.2匹)

辻村深月著。角川書店。 書下ろし短編収録! 辻村深月作品を生み出す裏側、教えます。 書き下ろし短編、宮部みゆき・伊坂幸太郎との特別対談、全作品解説インタビュー――唯一無二の小説を生み出し続ける辻村深月の裏側を徹底解剖。ファン必読の1冊、誕生! (紹…

月曜日の抹茶カフェ  (ねこ3.9匹)

青山美智子著。宝島社。 『木曜日にはココアを』待望の続編! 川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。 その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、1度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。 ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋…

任侠楽団  (ねこ3.7匹)

今野敏著。中央公論新社。 義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本雄蔵のもとには、一風変わった経営再建の話が次々舞い込んでくる。今度は公演間近のオーケストラ!? ヤクザということがばれないように、コンサルティング会社の社員を装う代貸の日村。慣れな…

逆ソクラテス  (ねこ3.8匹)

伊坂幸太郎著。集英社文庫。 「敵は、先入観だよ」学力も運動もそこそこの小学6年生の僕は、転校生の安斎から、突然ある作戦を持ちかけられる。カンニングから始まったその計画は、クラスメイトや担任の先生を巻き込んで、予想外の結末を迎える。はたして逆…

悪魔が来りて笛を吹く  (ねこ4.6匹)

世の中を震撼させた青酸カリ毒殺の天銀堂事件。その事件の容疑者とされていた椿元子爵が姿を消した。「これ以上の屈辱、不名誉に耐えられない」という遺書を娘美禰子に残して。以来、どこからともなく聞こえる”悪魔が来りて笛を吹く”というフルート曲の音色…

さっちゃんは、なぜ死んだのか?  (ねこ3.8匹)

真梨幸子著。講談社。 ホームレスの女性が、公園で殺害されているのが発見された。犯人も動機も不明。彼女はなぜ、殺されたのか? 事件に興味をもったフリーターの女性が、不思議な縁で、被害者の人生に潜む嘘をひとつひとつ暴き、真実に近づいていく。巧妙な…

みみそぎ  (ねこ3.6匹)

三津田信三著。角川書店。 その怪談を耳にしてはいけない――。最恐の怪異譚が、現実を侵食する。 作家の「僕」のもとに、旧知の編集者・三間坂秋蔵から、あるノートが送られてきた。ノートに綴られていたのは、怪奇を愛した三間坂の祖父・萬造が記したと思わ…

マイ・プレゼント My present・Blue  (ねこ3.8匹)

青山美智子著。PHP研究所。 2022年本屋大賞第2位『赤と青とエスキース』の著者と装画家が再タッグ! 癒しの青い水彩画と心震わせる物語を収録した、世にも美しいアート×ショート・ショート。 心が疲れたと感じるとき、嬉しいことがあったとき、現状を変えるき…

呪われた町/'Salem's Lot  (ねこ3.8匹)

スティーヴン・キング著。永井淳訳。集英社文庫。 幼い頃を過ごした町に舞い戻った作家ベン。町を見下ろす丘の上に建つ廃墟同然の館は昔と同様、不気味な影を投げかけていた。少年の失踪事件、続発する不可解な死、遺体の紛失事件。田舎の平穏な町に何が起き…

クスノキの番人  (ねこ3.6匹)

東野圭吾著。実業之日本社文庫。 恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。 そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案があった。 心当たりはないが話に乗り、依頼人の待つ場所へ…