すべてが猫になる

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熊金家のひとり娘  (ねこ3.5匹)

まさきとしか著。幻冬舎文庫。 北の小さな島で、代々娘一人を産み継ぐ祈禱の家系に育った熊金一子は、神と畏れられる祖母と「血」から逃れるため島を出る。やがて大人になり、男の子の母親になることを願う一子が産んだのは――やはり女だった。明生と名付け息…

民王  (ねこ3.8匹)

池井戸潤著。文春文庫。 「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。 総理の父とドラ…

機長、事件です!  (ねこ3.8匹)

秋吉理香子著。角川文庫。 若きパイロット間宮治郎は、国際線デビューに胸を膨らませていた。だが初フライトを共にすることになったのは、厳しくて毒舌、変わり者で有名な美貌の女性機長、氷室翼だった。成田・パリ間の旅程ではトラブルが続発。往路では婚約…

いちばん悲しい  (ねこ3.8匹)

まさきとしか著。光文社文庫。 ある大雨の夜、冴えない中年男・戸沼暁男が刺殺された。暁男の不倫相手の妄想女・真由奈や残された妻・杏子と子供たちなど交友関係や、家族を巡って真相に迫ろうとする女刑事・薫子だが、一向に進展を見ない。しかし、事件捜査…

わざと忌み家を建てて棲む  (ねこ3.7匹)

三津田信三著。中公文庫。 「幽霊屋敷って一軒だけで充分に怖いですよね。それが複数ある場合は、どうなんでしょう」 知り合いの編集者・三間坂が作家・三津田の元に持ち込んだのは、曰くある物件を継ぎ接ぎした最凶の忌み家、そしてそこに棲んだ者達の記録…

鏡じかけの夢  (ねこ3.7匹)

秋吉理香子著。新潮文庫。 その鏡は、磨く者の願いを叶えるという。会いたい、羨ましい、妬ましい、もっと欲しい、憎い……。願えば願うほど、心に秘めた黒い欲望は醜く膨れ上がり、全てを呑み込む。看護婦の羨望。鏡研ぎ師の嫉妬。踊り子と富豪の禁忌の愛。戦…

これは経費で落ちません!9 ~経理部の森若さん~ (ねこ3.7匹)

青木祐子著。集英社オレンジ文庫。 性別、年齢、派閥。社内は今日も面倒です。 トナカイ化粧品との合併以来、天天コーポレーション営業部は水面下での争いが絶えず、広報部は後進の育成で騒がしい。 経理部は新戦力の加入で、少しずつ人手不足が解消されつつ…

残穢  (ねこ3.7匹)

小野不由美著。新潮文庫。 この家は、どこか可怪(おか)しい。転居したばかりの部屋で、何かが畳を擦る音が聞こえ、背後には気配が……。だから、人が居着かないのか。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べるうち、ある因縁が浮かび上がる。かつて、…

三四郎はそれから門を出た  (ねこ4匹)

三浦しをん著。ポプラ文庫。 「オシャレの追求に励むのは来世にまわし、今生では思うぞんぶん読書しようと思う。……世の中にこんなに本があるのに、顔なんか洗ってる場合じゃない」(文庫版あとがきより)筋金入りの活字中毒者・三浦しをんによる、抱腹絶倒、時…

桃色トワイライト  (ねこ3.8匹)

三浦しをん著。新潮文庫。 生まれて初めての合コンで『新選組! 』を語る、クリスマスイブに実家でイモの天ぷらを食す、非常にモテる男友だちの失恋話に相槌を打つ――思わず自分でツッコミを入れてしまう微妙さに懊悩しつつ、それでもなぜか追求してしまう残念…

夢のような幸福  (ねこ3.8匹)

三浦しをん著。新潮文庫。 欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。独自の見…

図書室の死体/The Bodies in the Library  (ねこ3.7匹)

マーティ・ウィンゲイト著。藤井美佐子訳。創元推理文庫。 わたしはイングランドの美しい古都バースにある、初版本協会の新米キュレーター。この協会は、アガサ・クリスティなどの初版本の収集家だった故レディ・ファウリングが設立した。事務局は彼女の住ま…

仙台ぐらし  (ねこ3.8匹)

伊坂幸太郎著。集英社文庫。 タクシーが、見知らぬ知人が、ずうずうしい猫が、多すぎる。タクシー運転手が嘆く不景気の元凶は何か、喫茶店で執筆中にやたらと話しかけてくるおじさんは誰なのか、どうすれば自分の庭に猫が糞をしなくなるか。仙台に暮らす心配…

大人になれない  (ねこ3.6匹)

まさきとしか著。幻冬舎文庫。 学校から帰宅し、母親に捨てられたと知った小学生の純矢。母の親戚・歌子の家に預けられたがそこはデブ女、無職の中年、67歳の引きこもりや毒親の老婆など、純矢が「生きてる価値ない」と思う大人の吹き溜まりだった。捨て子の…

灼熱  (ねこ3.8匹)

秋吉理香子著。PHP文芸文庫。 医者である英雄と一見、幸せな結婚生活を送る絵里。しかし彼女は本当の名前を咲花子といい、英雄が元夫を殺した証拠を探していた。 一年半前、咲花子は刑事から当時の夫が転落死したこと、何件もの詐欺を働いていたことを知らさ…

坂の上の赤い屋根  (ねこ3.8匹)

真梨幸子著。徳間文庫。 わたしが人殺しになったのは、この街のせい――。 人格者と評判も高かった夫婦が、身体中を切り刻ま れコンクリート詰めされて埋められた。実の娘と、 その恋人によって……。その残虐性から世間を激震 が走った『文京区両親強盗殺人事件…

ツナグ 想い人の心得  (ねこ3.8匹)

辻村深月著。新潮文庫。 僕が使者(ツナグ)だと打ち明けようか――。死者との面会を叶える役目を祖母から受け継いで七年目。渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めも続けていた。「代理」で頼みに来た若手俳優、歴史の資料でしか接したことのない相手を…

マジカルグランマ  (ねこ3.7匹)

柚木麻子著。朝日文庫。 正子は75歳の元女優。CMで再デビューを果たし、順風満帆かと思いきや、ある出来事で事務所を解雇され、急きょ、お金が必要な状況に。周りを巻き込み逆境を跳ね返す生き方はマジカルグランマ(理想のおばあちゃん)像をぶち壊す! 第161…

特捜部Q ーアサドの祈りー/Offer 2117  (ねこ4.2匹)

ユッシ・エーズラ・オールスン著。吉田奈保子訳。ハヤカワ文庫。 キプロスの浜辺に、難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。新聞で「犠牲者2117」として紹介された彼女の写真を見たアサドは慟哭し、ついに自らの凄絶な過去を特捜部Qのメンバーに打ち明…

クジラアタマの王様  (ねこ4.2匹)

伊坂幸太郎著。新潮文庫。 記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている? ――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情を…

短篇七芒星  (ねこ4匹)

舞城王太郎著。講談社。 遠くで小さく光るあの七つ星は世界が爆発して出来た超新星。 ドカンって音は、読み終わるころにやってくる。 言葉が並んで爆発した星を、七つ並べてもっかいドカン!(紹介文引用) 舞城さんの新刊。「短篇五芒星」に続く、七篇収録の…

宮古島旅行記・後編 ~海・魚・船・森・肉~

<7月6日 晴れ> さてさて旅行3日目~となる後編は、いよいよ宮古ブルーにざぶん!シュノーケル&クリアカヤックに挑戦。 最初に向かった近くのシギラビーチはカバナテントが借りられなかったので、スタッフさんにオススメしてもらった新城(あらぐすく)…

宮古島旅行記・前編 ~結婚十周年記念・つやつやマンゴーと宮古ブルーとSAM~

皆様こんにちは。われわれ夫婦、無事結婚十周年目を迎えることができました。今年は特別感を出すため初・宮古島旅行を決行。提案したのはわたくしです。2人とも「太陽、海、酒!」というキャラではないので、ちょっと不安もありつつ。旦那は通販でアロハシ…

魔偶の如き齎すもの  (ねこ3.9匹)

三津田信三著。講談社文庫。 所有する者に福と禍(わざわい)を齎すという”魔偶”。その、奇妙な文様が刻まれた土偶を確かめに、刀城言耶は旧家・宝亀家を訪れる。すでに集まっていた客たちは、話し込む当主と言耶をよそに次々と魔偶を収めた”卍堂”に向かうが………

オルゴーリェンヌ  (ねこ3.7匹)

北山猛邦著。創元推理文庫。 検閲官に追われる少女と出会ったクリスは、再会した少年検閲官エノと共に、少女が追われる原因である〈小道具〉を探し求めて孤島の洋館に向かう。そこで待ち受けていたのは、洋館に住むオルゴール職人たちを襲う連続不可能殺人だ…

祝福の子供  (ねこ3.8匹)

まさきとしか著。幻冬舎文庫。 虐待を疑われ最愛の娘と離れて暮らす柳宝子。私は母親失格――。悩み続けたある日、二十年前に死んだはずの父親の遺体が発見される。遺品には娘への手紙と猟奇事件の切抜き記事。父の過去を探り事件を追う宝子だったがそれが愛す…

イノセント・デイズ  (ねこ4匹)

早見和真著。新潮文庫。 田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世…

もえない  (ねこ3.6匹)

森博嗣著。角川文庫。 クラスメートの杉山が死に、僕の名前を彫り込んだプレートを遺していった。古い手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。不可解な事件に…

四畳半タイムマシンブルース  (ねこ3.9匹)

森見登美彦著。上田誠原案。角川文庫。 8月12日、クーラーのリモコンが壊れて絶望していた「私」の目の前にタイムマシンが現れた。後輩の明石さんたちと涼しさを取り戻す計画を立て、悪友どもを昨日へ送り出したところでふと気づく。過去を改変したら、この…

沈みかけの船より、愛をこめて  (ねこ4匹)

乙一、中田永一、山白朝子著。作品解説・安達寛高。朝日新聞出版。 破綻しかけた家庭の中で、親を選択することを強いられる子どもたちの受難と驚くべき結末を描いた表題作ほか、「時間跳躍機構」を用いて時間軸移動をくり返す驚愕の物語「地球に磔(はりつけ)…