すべてが猫になる

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2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

祟り火の一族  (ねこ3匹)

小島正樹著。双葉文庫。 殺したはずの女が蘇り、のっぺらぼうが林に立つ。包帯男に語り聞かせる怪談に興味をもった劇団員の明爽子は、刑事の浜中と探偵の海老原を巻き込んで、捜査に乗り出した。舞台となった廃鉱山では、連続殺人が起きていたと判明。解き明…

いかしたバンドのいる街で/Nightmare&Dreamscapes (ねこ3.7匹)

スティーヴン・キング著。白石朗他訳。文春文庫。 自動車旅行中、小さな、美しい街に迷い込んだ一組の夫婦。だが、「ロックンロール・ヘヴン」という名のついたその街はどこかおかしい。なぜ、住民が皆、見たことのあるような人たちばかりなのか…?ロック&ホ…

望郷  (ねこ3.7匹)

湊かなえ著。文春文庫。 暗い海に青く輝いた星のような光。母と二人で暮らす幼い私の前に現れて世話を焼いてくれた“おっさん”が海に出現させた不思議な光。そして今、私は彼の心の中にあった秘密を知る…日本推理作家協会賞受賞作「海の星」他、島に生まれた…

パリ警察1768  (ねこ3.7匹)

真梨幸子著。徳間文庫。 1768年。革命前の爛熟したパリで、女の惨殺死体が発見された。かつて美貌の青年侯爵サドとの醜聞で、パリ中に名を知られた娼婦をいったい誰が殺したのか。パリ警察で、放蕩貴族を監視する特殊任務につく私服警部マレーは、事件の…

菩提樹荘の殺人  (ねこ3.7匹)

有栖川有栖著。文春文庫。 アポロンのように美しい少年、と噂される連続通り魔事件の容疑者。お笑い芸人志望の若者達の悲劇。大学生時代の火村英生の秀逸な推理、そしてアンチエイジングのカリスマ殺人事件。「若さ」を持て余す者、「若さ」を羨望する者達の…

歌おう、感電するほどの喜びを!/I Sing the Body Electric! (ねこ3.8匹)

レイ・ブラッドベリ著。伊藤典夫訳。ハヤカワ文庫。 ぼくたちは覚えている、おばあさんが生まれたあの日のことを―母さんが死んで悲しみにくれるわが家に、ある日“電子おばあさん”がやってきた。ぼくたちとおばあさんが過ごした輝ける愛に満ちた日々を描いた…

笑うハーレキン  (ねこ3.7匹)

道尾秀介著。中公文庫。 経営していた会社も家族も失った家具職人の東口。川辺の空き地で仲間と暮らす彼の悩みは、アイツにつきまとわれていることだった。そこへ転がり込んできた謎の女・奈々恵。川底に沈む遺体と、奇妙な家具の修理依頼。迫りくる危険とア…

真実の10メートル手前  (ねこ4.4匹)

米澤穂信著。東京創元社。 高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と 呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と 合流して取材を開始するが、徐々に事件の有り様に違和感を覚え始める……。太刀洗はなにを考…

有頂天家族 二代目の帰朝  (ねこ4匹)

森見登美彦著。幻冬舎。 狸の名門下鴨家の三男・矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。「面白きことは良きことなり」という父の教えを胸に、誰もが恐れる天狗や人間にちょっかいを出しては、愉快に過ごしていた。そんなある日、老い…

手斧が首を切りにきた/Here Comes a Candle (ねこ4匹)

フレドリック・ブラウン著。青田勝訳。創元推理文庫。 <ろうそくが、おまえのベッドを照らしにきた。そして手斧が、おまえの首を切りにきた>……19歳の青年ジョー・ベイリーは不気味なマザー・グースの歌を思い出すたびに、少年の日の忌まわしい記憶にさいな…