すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

コッペリア  (ねこ3.8匹)

加納朋子著。講談社。 その人形は官能的な肌と壊れた心をもっていた。天才的な人形作家、人形を溺愛する青年、 人形になりきろうとする女優、そしてパトロン。人形に憑かれた人々が織り成す情念のアラベスク。 (あらすじ引用) しら菊さんが絶賛していらし…

堕ちた天使と金色の悪魔  (ねこ2.8匹)

浦賀和宏著。講談社ノベルス。 銃撃されても死なない、怪我もしない、傷つかない。この不死身の力を武器に、自分を責めてきた 人間への復讐を果たした”奇跡の男”八木剛士に訪れる、これまでと一変した日常。 彼はもう、昔の姿には戻れない……。 自分に好意を…

本当は知らない  (ねこ3.6匹)

高里椎奈著。講談社文庫。 「充実した毎日を。映画のような人生を」魅惑的な言葉に誘われ、ネット上から消えた8人。 総合病院から失踪した11人の患者たち。そして惨殺された4人。奇妙に絡み合う3つの謎に 挑む座木とリベザル。思いもよらぬ真相とともに…

エンド・クレジットに最適な夏  (ねこ2.5匹)

福田栄一著。東京創元社ミステリ・フロンティア。 貧乏学生の晴也のもとに持ち込まれたのは、自分を付け回す不審者を捕まえてほしいという女子大生の 頼み。早速彼女の部屋で不審者が現れるのを待っていると、マンションの前の道からこちらを 見上げている男…

新本格もどき  (ねこ3.7匹)

霧舎巧著。光文社ノベルス。 記憶喪失の吉田さんはミステリマニアの店主が作るカレーを食べるたびに、新本格ファンなら思わず ニヤリのあの探偵、この探偵になりきってしまう。が、その推理は……。オリジナル作者公認、 華麗なる「推理&もどき」の世界。(裏…

クラインの壺  (ねこ4.8匹)

岡嶋二人著。講談社文庫。 200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。その 原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることに。 美少女・梨紗と、ゲーマーとして仮想現実…

アルファベット・パズラーズ  (ねこ3.8匹)

大山誠一郎著。東京創元社ミステリ・フロンティア。 東京、三鷹市の井の頭公園の近くに<AHM>という四階建てのマンションがある。その最上階に 住むオーナー・峰原卓の部屋に集まるのは、警視庁捜査一課の刑事・後藤慎司、翻訳家・奈良井明世、 精神科医…

心臓と左手 -座間味くんの推理-  (ねこ1.5匹)

石持浅海著。光文社ノベルス。 小学校六年生の玉城聖子は、十一年前に沖縄で起こったハイジャック事件の人質だった。従姉の勧めで 沖縄にある進学校を見学に行った聖子は、那覇空港で命の恩人と「再会」を果たす。そこで 明かされる思わぬ事実とはーー?(「…

ハッピーエンドにさよならを  (ねこ3.8匹)

歌野晶午著。角川書店。 「このミス1位」「本ミス1位」日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞の四冠を達成した 歌野さんのノンシリーズ短編集。ショートショート含む11編収録のアンチ・ハッピーエンド・ ストーリー。 いやあ、歌野さん久しぶりだねえ。 …

新世界  (ねこ4匹)

柳広司著。角川文庫。 1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。原爆を開発するために天才科学者が集められた町で、 終戦を祝うパーティーが盛大に催されていた。しかしその夜、一人の男が撲殺され死体として 発見される。原爆の開発責任者、オッペンハイマー…

密林  (ねこ3匹)

鳥飼否宇著。角川文庫。 沖縄・やんばるの森は、人の手の入っていない自然がいまだ残る原生林だった。昆虫採集家・ 松崎と柳澤は、ギネス級に成長するオキナワマルバネクワガタの幼虫を求め、森へと踏み入る。 台風の襲来により荒れ狂う森で、二人は軍から脱…

ダリの繭  (ねこ3匹)

有栖川有栖著。角川文庫。 幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨人ーーサルバドール・ダリ。宝飾デザインも 手掛けたこの天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも 言うべきフロートカプセルの中で発見され…

ゆきの山荘の惨劇 -猫探偵正太郎登場-  (ねこ3.4匹)

柴田よしき著。角川文庫。 オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる結婚式に招待された。そして、 無理矢理連れてこられたオレ(しかも一服盛られて!)。山荘で待っていたのは幼なじみのサスケと 美猫トマシーナとの出会い、しか…

青年のための読書クラブ  (ねこ3.6匹)

桜庭一樹著。新潮社。 東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者だけが集う「読書クラブ」には、 長きにわたって語り継がれる秘密の<クラブ誌>があった。そこには学園史上抹消された数々の 珍事件が、名もない女生徒たちによって脈…

片眼の猿  (ねこ4匹)

道尾秀介著。新潮社。 俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。その秘密は追々分かってくる だろうが、「音」に関することだ、とだけ言っておこう。今はある産業スパイについての仕事を している。地味だが報酬が破格なのだ。楽勝な仕…

イナイ×イナイ  (ねこ3.6匹)

森博嗣著。講談社ノベルス。 「私の兄を捜していただきたいのです」 美術品鑑定を生業とする椙田事務所を訪れた黒衣の美人・佐竹千鶴はこう切り出した。都心の一等地に 佇立する広大な佐竹屋敷、美しき双子、数十年来、地下牢に閉じ込められているという行方…