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堕ちた天使と金色の悪魔  (ねこ2.8匹)

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浦賀和宏著。講談社ノベルス


銃撃されても死なない、怪我もしない、傷つかない。この不死身の力を武器に、自分を責めてきた
人間への復讐を果たした”奇跡の男”八木剛士に訪れる、これまでと一変した日常。
彼はもう、昔の姿には戻れない……。
自分に好意を寄せる、金髪の美少女・マリアと唯一の理解者である松浦純菜の間で揺れ動く剛士。
彼が選んだ道は、新たなる悪夢へと繋がっていた!(裏表紙引用)
松浦純菜シリーズ、第7弾。



結局読んだのかよ!!!でも買ったんじゃないから責めちゃイヤ!

という事で、お金を払っていないからそれほど怒りがわき上がって来なかったとかそういう
嫌らしさに基づいた評価じゃありませんよ。。


今まで散々、ガンダムの蘊蓄やらドン引きするほどのエロや意味不明のファンタジー落ちで
手こずらせてくれて、前回でおいらの堪忍袋の緒が切れたのは仕方のない事。
本書で、ほんの少し、救われたというか報われた思いが。
なんと言っても、うざい脳内妄想が控えめになり、展開が進んでいるからさーーー!!
謎のスナイパー、剛士の生い立ち、純菜との進展(後退?^^;)、正体不明の挿入部。
そして剛士がついに、ついに○○喪失!!!
全ての要素が、確実に、進んでおりますよ。

ていうか、元々うざい妄想を抜きにすればそれなりにストーリーがあったんだね、
繋げる事が出来ているし、といった事が本書を読めばきっとわかると思う。
別に本書から一皮剥けたとか、作家として成長したとかではなく、最初からこのあたりで
こうまとめる構想があったのかもしれない。

言ってみれば、「今いちばんいいところ」ってだけかもしれない。とも言える。。
今回のラストは確かに続きを読まずにいられない引きだし、これは最後まで読む価値ありか?
少なくとも、珍しく「読むんじゃなかった」とは思わなかった。(どんな評価だ)