すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

扉は閉ざされたまま (ねこ2匹)

石持浅海著。祥伝社ノン・ノベルス。 大学の同窓会。高級ペンションに集まった7人の男女。 伏見は、後輩の新山を浴室で殺害し、密室化した。 翌日、いつまでも現れない新山をメンバーは心配するが、 扉を開けようとするまでには至らない。 緻密な偽装工作は…

透明人間 (ねこ4.3匹)

講談社ノベルス。 自殺未遂癖のある理美と、恋人飯島の物語。 幼き日に、理美は自宅前で透明人間を目撃する。母はなく、父も理美の目の前で 謎の死を遂げた。 理美の自宅の地下に、秘められた研究所。父の死の真相はこの中にあるのか? そして集まった胡散臭…

ガラス張りの誘拐 (ねこ2.8匹)

講談社文庫。 佐原刑事は、持病を持っていた。病名は、「優しさ」ーーー。 佐原刑事が扱う目下の大事件「連続婦女殺人魔」。犯人からとおぼしき犯行声明文。 誘拐された少女が発見され、犯人とみなされていた人物が死んだ。 声明文は本物だったのか? そして…

生ける屍の死 (ねこ3匹)

創元推理文庫。 言わずと知られた本格ミステリの傑作。 89年発表のデビュー作だそうで。 ニューイングランドの片田舎で、死者が相次いで蘇るという奇怪現象が起こっていた。 霊園経営者一族に降りかかる殺人事件。死者が蘇るという状況で、殺人を行う理由…

浦賀和宏殺人事件 (ねこ3匹)

講談社ノベルス。 「密室」をテーマにした書き下ろし小説です。 130ページ強の作品なので、中篇といってもいいかも。 ミステリ作家、浦賀和宏氏が主人公です。 彼には目下悩みがあり、それは密室ミステリの執筆が難航していること。 そんな折、浦賀氏のフ…

学園祭の悪魔 (ねこ3.9匹)

講談社ノベルス。 安藤直樹シリーズ。 久々?に、堂々とそう言える作品でした。 主人公は女子高生。彼女は学園祭で、ソリの合わないクラスメイト、穂波の彼氏として 安藤直樹と出会う。 首無し殺人事件、連続殺犬事件とからみあい、彼女は独特の雰囲気を持つ…

青の炎 (ねこ4.1匹)

角川文庫。 貴志さんの傑作長編です。 映画化もされたので、ご存知の方は多いのではないでしょうか。 ちなみに、私の所持している本はこの表紙なんです^^;すいません。 櫛森秀一、17歳、母と妹の三人で平和に暮らす高校生。 そんな秀一の生活は、ある日…

眠りの牢獄 (ねこ3.8匹)

講談社ノベルス。 「浦賀和宏殺人事件」をすでに先日読了してしまった自分には、これが シリーズものなのか単独ものなのかわからなくなってしまいました。。。 詳しくは書けないのですいません。 はっきりしているのは、「安藤直樹シリーズ」ではない、とい…

館という名の楽園で (ねこ2.6匹)

祥伝社文庫。 書き下ろし中篇です。 冬木統一郎が長年の夢であったという「三星館」、いわゆる本格ミステリーの 舞台を模倣したという西洋の館を建設した。 四人の学友を招待し、彼はいきなりある提案をする。それは、「殺人トリック・ゲーム」。 くじびきに…

ダレカガナカニイル… (ねこ2.6匹)

井上夢人著。講談社文庫。 主人公の西岡は、警備保障会社に勤めていた。ある新興宗教団体を、悪意を持ち 追い出そうとする村人達から警備するため、現場へ向かう。 そこで発生した謎の火事。西岡は、そこで突然昏倒するという不思議な現象に遭う。 それ以来…

夢幻巡礼 (ねこ3.4匹)

講談社文庫。 チョーモンインシリーズ第4弾。 ……ですが、本作は番外編であり、ちょっと本来のレールから外れた雰囲気の 作品。何といっても、シリーズ主要人物が名前しか登場しない。例外は能解警部ですが、 登場しているといってもあくまで主人公の心理を…

動く家の殺人 (ねこ3.7匹)

講談社文庫。 「家シリーズ」というらしい(笑)。 信濃譲二が、劇団「マスターストローク」の制作を担当することになった。 ひとくせありそうな劇団員達の確執、過去に気をとられながらも、 順調に上演初日を迎える。 そして舞台上で起きる惨劇。信濃は犯人…

占い師はお昼寝中 (ねこ3.7匹)

創元推理文庫。 再読です。 連作短編集。 渋谷のおんぼろビルにある「霊感占い所」で除霊占い?を営む辰寅叔父さんは、 仕事よりも昼寝が大好き。美衣子は霊感もなく、一日中昼寝ばかりしている 叔父にほとほと呆れぎみ。しかし、毎回鋭い推理で事件を解決す…

最後から二番めの真実 (ねこ4匹)

氷川透著。講談社ノベルス。 氷川透シリーズ?(勝手に命名)第二弾。 お嬢様女子大の教員、住吉の呼び出しを受けた氷川は、学内で連続殺人に 遭遇する。 ゼミ室から消えた学生。その代わりに出現した警備員の死体。そして、その学生が 屋上から逆さ吊りで発…

記号を喰う魔女 (ねこ2.3匹)

浦賀和宏著。講談社ノベルス。 中学生6人グループの確執。その内の一人、織田が遺書を残して彼らの目の前で 投身自殺をした。それをきっかけに諍いが起きる中、織田の遺志通りに彼らは ある孤島へ向かう。そして彼らを襲う惨劇。死体に残された記号の意味は…

白い家の殺人 (ねこ2.6匹)

講談社文庫。 信濃ジョージシリーズという名前があるのかどうかは知りませんが、 とにかくソレの(笑)第2弾です。 八ヶ岳山麓の猪狩家の別荘で発見される不可解な密室殺人。その家の娘が、自室で 逆さ吊りで発見される。 そして連続して起こる毒殺事件。 …

依存 (ねこ4.7匹)

幻冬舎文庫。 タックシリーズ。 ウサコの一人称で語られる大長編です。(タックの話なのに?とびっくり。でも、 納得。大成功。) 安槻大の白井教授が再婚。その再婚相手の女性を一目見て、タックの態度が 豹変した。 タカチと2人きりになり、タックの口か…

スコッチ・ゲーム (ねこ3.4匹)

角川文庫。 ※読了されてからお読み下さい。 「彼女が死んだ夜」を読んでからというもの、タックシリーズに夢中。 てゆうか、タックに夢中。 そんな私に本書は残酷ではないでしょうか……。あああ。。。 タカチがまだタック、ボアン先輩、ウサコと出会ってなか…

ペルソナ探偵 (ねこ2.8匹)

講談社ノベルス。 連作短編集です。 <カストル>が主催する、作家を目指す6人の男女が集まる「星の海チャットルーム」。 彼らは同人誌を作る仲間でもあった。互いの本名、素性は一切秘匿(カストル以外)という 約束のもと、彼らは日々チャットでの親交を…

月の扉 (ねこ3匹)

石持浅海著。光文社カッパノベルス。 那覇発東京行きの便で起きたハイジャック事件。犯人グループは3人。1人ずつがそれぞれ 乗客の幼児を人質にとり、「那覇警察署に留置されている彼らの師匠を、制限時間までに 空港滑走路まで連れて来い。釈放する必要は…

仔羊たちの聖夜 (ねこ3.8匹)

角川文庫。 タックシリーズ角川文庫長編第2弾。(色んな言い方がある^^;) キャンパス4人組、タック、タカチ、ボアン先輩、ウサコが初めて出会った 1年前のクリスマスイブ。ボアン先輩の発案で、マンション1階に店舗をなす コンビニエンスストアでそ…

神様ゲーム (ねこ3.8匹)

麻耶雄嵩著。講談社文庫。 神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか、謎の転校生・鈴木太郎が犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。鈴木の予言通り…

幻影のペルセポネ (ねこ3.8匹)

文藝春秋。 プログラマー各務の殺害の真相を探るため、来栖は通信機器とCGを駆使した ヴァーチャルプラネット、「惑星ペルセポネ」にログインする。 「クリス」としてその仮想世界へ乗り込んだ来栖は、いきなり密室殺人死体に 遭遇。そして、次々と現れる仮…

蜜の森の凍える女神 (ねこ3.9匹)

関田涙著。第28回受賞作。 15歳の誠は、姉(ヴィッキー)と、その友人と共に別荘を訪れる。あいにくの吹雪に 見舞われ、3人は天候に立ち往生していた大学生グループを泊めることになった。 決して気が合っているとは思えない険悪な大学生一行。 やがて…

硝子細工のマトリョーシカ (ねこ3匹)

講談社ノベルス。 生放送のテレビドラマ。そのタイトルは、「マトリョーシカ」。 晋太郎の恋人、美内歌織(作家)が脚本を書き、主演するこのドラマには幾重もの 陰謀が渦巻いていた。本番中に次々と事件が発生し、ドラマの中での話のはずの 脅迫者は実在す…

頭蓋骨の中の楽園 (ねこ3.7匹)

浦賀和宏著。講談社ノベルス。←うっかり「のべする」、と打ってしまったら、 「ノベする」と変換。。。そんな言葉あるのだろうか。。。ノベする??何するんだろう?(小ネタ) 安藤直樹シリーズです。 すいません、もうなんだかコレが第何弾なのかわからな…