2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧
太田忠司著。角川書店。 名古屋に暮らす高校生・甘栗晃は、突然亡くなった父親の代わりに、探偵の仕事をすることに。 依頼は、ナマイキな小学生・淑子の母親探し。『美枝子は鍵の中に?』謎めいたこの一言だけを 手がかりに、調査を始めた晃は、初めての「出…
我孫子武丸・田中啓文・牧野修著。集英社文庫。 普通の警備会社が恐れをなした怪異現象がらみの事件ばかりを扱う国枝特殊警備保障。生臭坊主・ 洞蛙坊、美貌の霊媒師・比嘉、反オカルト科学者・山県の三人が個々の特殊能力を発揮して、 都市の魑魅魍魎に挑ん…
芦原すなお著。創元推理文庫。 東京郊外に妻と二人で住む作家のぼくの許に、同郷の悪友、河田警部が美味そうな食材を手に やってくる。すると、妻は料理の腕に勝るとも劣らない推理の冴えを見せ、捜査のヒントを 示唆する。それに従って、ぼくたちがちょっと…
樋口有介著。創元推理文庫。 女子大生・三浦鈴女は、中学時代の同級生が相ついで殺害されたことに衝撃を受ける。彼女たちは 二人とも、右肩に刺青痕があった。刺青同様に二人が消したかった過去とは何か。第一の、アイドル 殺害事件のレポートを依頼された柚…
東直己著。ハヤカワ文庫。 いつものバーで、いつものように酒を呑んでいた「俺」は、見知らぬ女から、電話で奇妙な依頼を 受けた。伝言を届け相手の反応を観察してほしいという。疑問を感じながらも依頼を果たしたのだが、 その帰り道、何者かによって殺され…
竹本健治著。講談社ミステリーランド。 聖ミレイユ学園に通うぼく(室井環)達4人組は、「沢虚学研究会」=「キョガク」の名で 日々ひっそりと活動中。ある日、ウォーレン神父が校庭の真ん中で落雷に遭い、 僕たちの目の前で焼死してしまった!!そしてまた…
藤岡真著。東京創元社ミステリ・フロンティア。 果たして彼が向かったのは右の道か、それとも正面の道か?ーー八月二日午前六時、待ち合わせの 場所に高城秀政は現れず、そのまま失踪してしまった。敬愛する上司の行方を追う日下部の前に 次々現れる、奇矯な…
芦原すなお著。創元推理文庫。 八王子の郊外に住む作家のぼくのもとへ、大学時代の友人が相談にやってきた。謎めいた文言の 並ぶ書き置きを遺して、奥さんが家出したという。自慢の手料理を給仕しながら友人の話を 聞いていたぼくの妻は、たちまち奥さんの所…
二階堂黎人著。講談社文庫。 山賊髭を生やした赤ら顔の名探偵・増加博士が華麗に(?)謎を解き明かす!作品の登場人物が、 自分が推理小説の中のキャラクターであること、これから事件が起きることなどを知っているという 設定のメタ・ミステリー。3編収録…
森博嗣著。講談社文庫。 「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。生も死も、時間という 概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する 天才の内面を、ある殺人事件を通して…
森博嗣著。講談社文庫。妃真加島で再び起きた殺人事件。その後、姿を消した四季を人は様々に噂した。現場に居合わせた西之園萌絵は、不在の四季の存在を、意識せずにはいられなかった……。犀川助教授が読み解いたメッセージに導かれ、二人は今1度、彼女との…
森博嗣著。講談社文庫。13歳。四季はプリンストン大学でマスタの称号を得、MITで博士号も取得し天才と讃えられた。青い瞳に知性を湛えた美しい少女に成長した彼女は、叔父・進藤清二と出掛けた遊園地で何者かに誘拐される。彼女が望んだもの、望んだこ…
森博嗣著。講談社文庫。天才科学者・真賀田四季。彼女は五歳になるまでに語学を、六歳には数学と物理をマスタ、一流のエンジニアになった。すべてを一瞬にして理解し、把握し、思考するその能力に人々は魅了される。あらゆる概念にとらわれぬ知性が遭遇した…
森博嗣著。講談社文庫。 孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。 彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を 訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生…
伊坂幸太郎著。新潮社。 待ちに待った伊坂さんの新刊(その割に読むまでが遅い)は表紙とタイトルからして 『ラッシュライフ』の続編のような佇まい。でもリンクが多いというだけで『ラッシュライフ』を 読んでなくてもさほど支障はないように感じます。 で…
桐野夏生著。文春文庫。 桐野さんはかつてドラマ化し話題を集めた衝撃作『OUT』以来読んでいない。もう著者を読む事は ないと思っていたが(いや、『OUT』は面白かったのよ)先日taketakeさんが本書を紹介されていて それで興味を持った。 女性同士の確執、…
我孫子武丸著。講談社文庫。 保育士の妹尾睦月の住む街で、連続放火事件が発生した。ボーイフレンドである腹話術師の 朝永さんと、名探偵鞠小路鞠夫がその謎に果敢に挑戦する。一方、睦月に言い寄って来る 好青年登場。つれない朝永さんに豪を煮やしデートを…
歌野晶午著。光文社文庫。 『家』をモチーフにした5編収録の短編集。 図書館でノベルス見るまでは全く存在を知らなかった本書。ウム、そのうち買うか。 そろそろ買うか。いい加減買おうか。とか本屋で一人芝居しているうちに文庫出ちゃった。 雰囲気はホラ…
森博嗣著。講談社文庫。 7編収録の短編集~。 『四季』4冊の準備もすっかり出来上がって、さて『すべてはFになる』の再読を前に この短編集でウォーミングアップです。(まどろっこしいなおい) キャラ先行仕掛け満載のメインシリーズも最近のりのりのわた…
伊坂幸太郎著。新潮文庫。泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場ーー。並走する四つの物語、…