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三人のゴーストハンター <国枝特殊警備ファイル> (ねこ3.5匹)

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我孫子武丸田中啓文牧野修著。集英社文庫

普通の警備会社が恐れをなした怪異現象がらみの事件ばかりを扱う国枝特殊警備保障。生臭坊主・
洞蛙坊、美貌の霊媒師・比嘉、反オカルト科学者・山県の三人が個々の特殊能力を発揮して、
都市の魑魅魍魎に挑んでいくーー。やがて彼らは、自分たちを結びつけた4年前の幽霊屋敷事件の
真相に……!異才、鬼才、天才の集結が生み出す三通りのマルチエンディング付きセッション・
ノベル。(裏表紙引用)


姉貴、いつもお世話になってます^^。遅れましたがやっと入手。結構分厚いのね。

元々自分はオムニバスものや共作ものは基本的にめったに手を出さない。深い理由はないけど
単に収録作品がかぶった時に損した気がするからか?^^;そんな自分だから、本書の体裁が
変わっているのかたまにあるパターンなのか定かではないのだけど。なるほどねー、こういう
「かわるがわる」章ごとに作者がそれぞれのお話を書き、最後にそれぞれが張っておいた
伏線をそれぞれの作品で繋げて行く、、というものだったのね。
(日本語になってない。内容は姉貴んとこにわかりやすい記事がございますのでそちらへ^^;)

それにしても、田中さん。。想像通り、げひーーん。駄洒落祭り。あいたたたぁ。。
ダメダメ、無理無理おいらこれ。。食欲なくすね^^;
それでも、エンディングは大げさに盛り上がって、洞蛙坊のキャラが生き生きと動き回って
変に感動してしまいました。これ、漫画だったら私いけるかも?

そして初めての牧野さん。この方についての知識がまっったくないのですが、ホラー作家さん
なのかな?という雰囲気の文章。1番読みやすかったですが、もう一つ魅力には欠けるかな。。
ちょっと他の作品に興味が湧きました。エンディングはちょっとよくわからなかったかな。。

そして我らが我孫子さん。あのですね、やっぱりですね、おいらにしたらこの方がいわゆる
「身内」感覚じゃないですか。それだからか、エンディングはもちろん圧倒的にどれも
面白かったのですね。ミステリ作家らしく、クセもなく、段落ごとの「引き」も上手で。
そういえば、かつて読んだオムニバス「気分は名探偵」でも我孫子さんの作品がダントツに
好きだったのよね^^;単独だとそう褒めない作家さんなのだけど、実は結構好きなのかしら。



とにかく、エンディングで三人のキャラが違和感なく立ち回るのに感心いたしました。
どんな打ち合わせをしたらこうなるんだろう?というぐらい見事。
それぞれ、作者のお名前を伏せていたとしても誰の作品なのか一目瞭然ですしね^^。


姉貴へ。おいらもyes/noテストで我孫子さんになりました^^v(でも順番に読みましたが。。)