2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
坂木司著。光文社。 やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した梅本杏子は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、歴史と遊び心に満ちた和菓子に囲まれ、お客…
麻耶雄嵩著。集英社。 自称貴族が活躍する、異端の本格ミステリー 自称「貴族」、趣味「探偵」の謎の青年が、生真面目な執事、可愛いメイドなどの召使いとコネを駆使して、難事件を華麗に解決! 知的スリルに満ちた本格ミステリー名手。 (紹介文引用) 麻耶…
大崎梢著。創元推理文庫。 「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂だが…。駅ビルの六階にある書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の鋭いアルバイト…
三津田信三著。角川ホラー文庫。 志津香はマスコミに勤めるOL。顔立ちは普通だが「美乳」の持ち主だ。最近会社からの帰宅途中に、薄気味悪い視線を感じるようになった。振り向いても、怪しい人は誰もいない。折しも東京で猟奇殺人事件が立て続けにおきる。…
友人・ミンチェン博士の誘いでオランダ記念病院へ赴いたエラリー・クイーンは、病院オーナーである老女の手術を見学する事になった。だが、いざ手術の直前、寝台に横たわっていた老女はすでに何者かに絞殺されていたのだ。犯人は病院の中に?遺言書から怪し…
湊かなえ著。東京創元社。 「N」と出会う時、悲劇は起こる―。大学一年生の秋、杉下希美は運命的な出会いをする。台風による床上浸水がきっかけで、同じアパートの安藤望・西崎真人と親しくなったのだ。努力家の安藤と、小説家志望の西崎。それぞれにトラウ…
エリザベス・ムーン著。ハヤカワ文庫。 自閉症が治療可能になった近未来。自閉症者最後の世代であるルウは、製薬会社の仕事とフェンシングの趣味をもち、困難はありつつも自分なりに充実した日々を送っていた…ある日上司から、新しい治療法の実験台になるこ…
オースチン・フリーマン著。創元推理文庫。 緑色の実験箱を携帯し、助手のポルトンやジャーヴィス医師とともに犯罪捜査に乗り出すジョン・イヴリン・ソーンダイク博士。著者フリーマンは、トリックが思い浮かぶと、友人とともに実験し、写真を撮ったりしなが…
ジャン=クリストフ・グランジェ著。創元推理文庫。 古い大学町周辺で次々に発見される惨殺死体。両眼をえぐられ、両腕を切断され…。同じ頃別の町で起きた謎の墓荒らし。二つの事件の接点は何か?フランス司法警察の花形警視と、いなか町の若き警部がたどり…
ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア著。ハヤカワ文庫。 やった!これでようやく宇宙に行ける!16歳の誕生日に両親からプレゼントされた小型スペースクーペを改造し、連邦基地のチェックもすり抜けて、そばかす娘コーティーはあこがれの星空へ飛びたった。…
津原泰水著。東京創元社クライム・クラブ。 高校時代「ルピナス探偵団」として様々な事件に遭遇してきた少女三人と少年一人。卒業後、それぞれの道を歩んでいた四人のうち、一人が不治の病で世を去った。久々に顔を合わせた三人に残されたのは、彼女が死を前…
ジャック・フットレル著。創元推理文庫。 仮装舞踏会の夜、貴重な金の皿が紛失した。仮装姿のまま逃走した犯人たちの身元は杳として知れない。新聞記者ハッチは、独自の調査で大学の同窓生にたどりつく。だが友人は肝心なことには何一つ答えようとしない。彼…
塔山郁著。宝島社。 那由多小学校児童毒殺事件―男子児童が、クラスメイトの男子児童を教室内で毒殺した事件。加害児童は、三日後に同じ毒により服毒自殺を遂げ、動機がはっきりとしないままに事件は幕を閉じた。そのショッキングな事件から30年後、ある人…
E・C・ベントリー著。創元推理文庫。 アメリカ財界の大立者マンダースンが、別邸で頭を撃たれ、即死する。ウォール街の投機市場は旋風のような経済恐慌にみまわれ、大混乱をきたした。事件の最重要容疑者は美貌の未亡人メイベルだった。敏腕な新聞記者で優…
どうもみなさんこんばんは。最近めっきり暑くなって来ましたがいかがお過ごしですか。 久々の語ろうの時間がやってまいりました。さて、今回は今までの語ろうの趣旨から少しだけハズれまして、いまさらの「すべ猫の点数はどうなってるの?」をご説明したいと…
霞流一著。角川ホラー文庫。 墓石がありえない形で曲がっていた。その責を問われた碑工師の飛崎漂二は、調査に乗り出すが、次々と奇怪な現象と殺人がおこる。身体の内側から刺された傷、内臓に巣食う魔物、降ってきた死体、隙間なく生えてくる顔…。焼死した…
ジェフリー・ハウスホールド著。創元推理文庫。 要人暗殺未遂の廉で逮捕されたわたしは、九死に一生を得て、からくも帰国する。だが執拗な追及の手は故国イギリスにまで及び、わたしはイングランド南部の丘陵へと逃亡し、徐々に逃れることのできない窮地へと…
平穏な村・キングス・アボットで、1人の未亡人が毒を呑んで亡くなった。村人の間では自殺の疑いが強まったが、未亡人を死に駆り立てた動機は村の地主ロジャー・アクロイドとの親密な関係にあった。数日後アクロイドと交流の深いシェパード医師が不審な電話…
新野剛志著。講談社文庫。 レイプ・スキャンダルで引退したお笑い芸人・笠原雄二。今は孤独に生きる彼を、元相方の立川誠が五年ぶりに訪ねてくる。だが直後、立川は失踪、かつてスキャンダルを書き立てた記者が殺された。いわれなき殺人容疑を晴らすため、笠…
トマス・H・クック著。文春文庫。 ある夏、コッド岬の小さな村のバス停に、緋色のブラウスを着たひとりの女性が降り立った―そこから悲劇は始まった。美しい新任教師が同僚を愛してしまったことからやがて起こる“チャタム校事件”。老弁護士が幼き日々への懐…
早瀬乱著。講談社文庫。 「三年坂で転んでね」―帝大生の兄が怪死する直前に残した言葉を手掛かりに、東京の坂を巡る実之。その東京では、大火の度に放火魔とおぼしき人力俥夫の姿が目撃されていた。“転ぶと三年以内に死ぬ”という禍々しい言い伝えと、近代東…