すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

高原のフーダニット  (ねこ3.6匹)

有栖川有栖著。徳間文庫。 「先生の声が聞きたくて」気だるい日曜日、さしたる知り合いでもない男の電話。それが臨床犯罪学者・火村英生を血塗られた殺人現場へいざなう一報だった。双子の弟を殺めました、男は呻くように言った。明日自首します、とも。翌日…

公開処刑人 森のくまさん  (ねこ2.5匹)

堀内公太郎著。宝島社文庫。 公開処刑人「森のくまさん」。犯行声明をネットに公表する連続殺人鬼だ。捜査本部は血眼で犯人を追うが、それを嘲笑うかのように惨殺は繰り返され、世間は騒然となる。殺されたのはレイプ常習犯やいじめを助長する鬼畜教師など、…

ホリデー・イン  (ねこ3.8匹)

坂木司著。文藝春秋。 「初めまして、お父さん」。 元ヤンでホストの沖田大和の生活が、しっかり者の小学生・進の登場で一変! 思いもよらず突然現れた息子と暮らすことになった大和は、宅配便会社「ハニー・ビー・エクスプレス」のドライバーに転身するが………

王とサーカス  (ねこ4匹)

米澤穂信著。東京創元社。 2001年、新聞社を辞めたばかりの太刀洗万智は、知人の雑誌編集者から海外旅行特集の仕事を受け、事前取材のためネパールに向かった。現地で知り合った少年にガイドを頼み、穏やかな時間を過ごそうとしていた矢先、王宮で国王をはじ…

片桐大三郎とXYZの悲劇  (ねこ4匹)

倉知淳著。文藝春秋。 この一冊で、エラリー・クイーンの〝X・Y・Zの悲劇〟に挑戦! 聴覚を失ったことをきっかけに引退した時代劇の大スター、片桐大三郎。古希を過ぎても聴力以外は元気極まりない大三郎は、その知名度を利用して、探偵趣味に邁進する。あと…

透明カメレオン  (ねこ4匹)

道尾秀介著。角川書店。 ラジオのパーソナリティの恭太郎は、冴えない容姿と“特殊”な声の持ち主。今夜も、いきつけのバー「if」で仲間たちと過ごすだけの毎日を、楽しくて面白おかしい話につくり変えてリスナーに届ける。恭太郎が「if」で不審な音を耳にした…

シンデレラの罠/Piege pour Cendrillon (ねこ4匹)

セバスチアン・ジャプリゾ著。創元推理文庫。 わたし、ミは、火事で大火傷を負い、顔を焼かれ皮膚移植をし一命をとりとめたが、一緒にいたドは焼死。火事の真相を知るのはわたしだけだというのに記憶を失ってしまった。わたしは本当に皆の言うように大金持ち…

長い廊下がある家  (ねこ3.7匹)

有栖川有栖著。光文社文庫。 限界集落を調べていた学生が、山奥の廃村に辿り着いた。そこで彼は「幽霊の出る家」を取材する三人の男女と出会う。地下に別の家と繋がるトンネル状の長い廊下が。中央には扉があり、その西側で死体が発見された。容疑がかかる三…

ジグβは神ですか  (ねこ3.7匹)

森博嗣著。講談社文庫。 βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。つかの間、フィルムでラッピングされ棺に入れられた若い女性の美しい全裸死体が発見された。あちらこちらに見え隠れす…

夜の床屋  (ねこ3.5匹)

沢村浩輔著。創元推理文庫。 慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は駅前の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると…。第4回ミステリー…