βと名乗る教祖をあおぐ宗教団体の施設・美之里。調査に訪れた探偵・水野は加部谷恵美たちと偶然の再会を果たす。つかの間、フィルムでラッピングされ棺に入れられた若い女性の美しい全裸死体が発見された。あちらこちらに見え隠れする真賀田四季の影。紅子が、萌絵が、加部谷たちが近づいた「神」の真実とは。 (裏表紙引用)
Gシリーズ第8弾。文庫化、めちゃ遅くなかった?どんだけノベルス買おうかと思っていたが。おかげで話の流れが全く見えなかった。読み始めたらすぐ馴染めたけれど。
お話はある宗教団体の疑いがある施設へ、水野が住人の父親から依頼され乗り込んで行くという出だし。Gシリーズの面々もガッツリ現場で絡む。棺の中で全裸でラッピングされた死体というのは衝撃的だが、森シリーズらしく一切の血は流れず暴力描写もなく、むしろある種の美しさをもって表現される。もちろん動機もなく、犯人もイマイチ分からないという( ̄▽ ̄;。異常さを理解することにより、普通の人は自分から可能な限り犯罪を遠ざけたいという理論も森世界ならではだ。
真賀田四季に少しずつ迫って来たかな。残りの2冊も早く文庫化願いますよ。