すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2022-01-01から1年間の記事一覧

~2022すべ猫ランキングがすごい~

みなさまこんにちは。今年も良い本にたくさん出会えたでしょうか。私はまあまあです。新規開拓したのが良かったかな?ただいま29日の深夜です。30,31はブログ書けるか分からないので今のうちにササっと書いてしまおうという。。喪中なのに黒豆と栗き…

#真相をお話しします  (ねこ4匹)

結城真一郎著。新潮社。 私たちの日常に潜む小さな"歪み"、あなたは見抜くことができるか。家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精…

オクトーバー・リスト/The October List  (ねこ4匹)

ジェフリー・ディーヴァー著。土屋晃訳。文春文庫。 本書は最終章で始まる。娘を誘拐され、秘密リストの引き渡しを要求されたガブリエラ。隠れ家で仲間を待つ彼女がドアを開けたとき、そこにいたのは銃を手にした誘拐犯だった。だがご用心、全ては見かけ通り…

屑の結晶  (ねこ3.5匹)

まさきとしか著。光文社文庫。 女性二人を殺したとして逮捕された小野宮楠生。逮捕後「誰を殺そうと俺の自由だろ」と開き直る供述をし、身柄送検時には報道陣にピースサインをして大騒動となった。この「小野宮楠生を救う会」から依頼され弁護を 引き受ける…

水の眠り 灰の夢  (ねこ3.7匹)

桐野夏生著。文春文庫。 東京オリンピック前夜の熱気を孕んだ昭和38年9月、地下鉄爆破に遭遇した週刊誌記者・村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材するうちに、女子高生殺しの容疑者に。高度成長の歪みを抱えたまま変貌する東京を舞台に、村野が炙り出した…

カッティング・エッジ/The Cutting Edge  (ねこ4匹)

ジェフリー・ディーヴァー著。池田真紀子訳。文春文庫。 ニューヨークのダイヤモンド地区にある宝石商で、経営者と客の男女3人が惨殺された。報せをうけたリンカーン・ライムは、妻で刑事のアメリア・サックスらと捜査に乗り出す。しかし、現場の状況には不…

Shelter(シェルター)  (ねこ3.6匹)

近藤史恵著。祥伝社文庫。 世界はわたしたちに優しくない? 心のシェルターを求めて出逢った恵(めぐむ)と少女のミステリアス・ジャーニー 〈人はなぜ、最も大切な人をいちばん傷つけてしまうのだろう?〉これ以上、妹を傷つけたくないと過去から逃れるよう…

殺した夫が帰ってきました  (ねこ3.7匹)

桜井美奈著。小学館文庫。 都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉菜の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようと…

キュレーターの殺人/The Curator  (ねこ4.5匹)

M・W・クレイヴン著。東野さやか訳。ハヤカワ文庫。 クリスマスの英国カンブリア州で、切断された人間の指が次々発見された。プレゼントのマグカップのなか、ミサが行われた教会、そして精肉店の店内で――。現場には「#BSC6」という謎めいた文字列が。三…

お前の彼女は二階で茹で死に  (ねこ3.8匹)

白井智之著。実業之日本社文庫。 自殺した妹・リチウム(ミミズ人間)の仇を討つために、 刑事になったヒコボシ。事件を追いながら、 リチウムを自殺に追い込んだ連中の尻尾を摑み、 破滅させてやろうとたくらむ。 事件の謎を解くのは、 天才的な推理力を持…

ノッキンオン・ロックドドア2  (ねこ3.8匹)

青崎有吾著。徳間文庫。 解かないほうがいい謎なんてこの世には存在しない ──。不可能な謎専門の御殿場倒理、不可解な謎専 門の片無氷雨。大学のゼミ仲間だった二人は卒業後 、探偵事務所を共同経営し、依頼人から持ち込まれ る数々の奇妙な事件に挑んでいく…

死亡告示/Trouble in MindⅡ  (ねこ3.7匹)

ジェフリー・ディーヴァー著。池田真紀子訳。文春文庫。 故郷に出張したセールスマンが知った亡父の思わぬ真実。心理カウンセラーが戦う、人間を操る超常存在。オタクな「数学刑事」と無頼派刑事の凸凹コンビが追う奇妙な連続心中事件。そして、リンカーン・…

フルスロットル/Trouble in MindⅠ  (ねこ4.3匹)

ジェフリー・ディーヴァー著。池田真紀子訳。文春文庫。 キャサリン・ダンスの尋問が通用しないテロリスト、リンカーン・ライムの科学捜査を逆手に取る犯人!?久々登場のジョン・ペラムが爆走し、再起を懸ける中年俳優が緊迫のポーカー勝負に挑む。次から次…

人生オークション  (ねこ3.9匹)

原田ひ香著。講談社文庫。 不倫の果てに刃傷沙汰を起こして謹慎中のりり子叔母さんと、就活に失敗してアルバイトをする私。 一族の厄介者の二人は、叔母さんのおんぼろアパートの部屋にあふれるブランドのバッグから靴や銀食器、 着物までをせっせとネットオ…

そこへ行くな  (ねこ4匹)

井上荒野著。集英社文庫。 一緒に暮らす純一郎さんは、やさしい人だ。出張が多くて不在がちだけれど、一人息子の太郎をよく可愛がっている。じゅうぶんに幸せな親子三人の暮らしに、ある日「川野純一郎の本当のことを教えます」と告げる女から電話が舞い込み…

さよならの儀式  (ねこ3.2匹)

宮部みゆき著。河出文庫。 長年、一緒に暮らしてきた仲良しのロボットと、お別れの時がきた。表題作「さよならの儀式」他、親子の救済、老人の覚醒、三十年前の自分との出会い、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索……SFが持つ無限の可能性が宮部みゆきの…

死にがいを求めて生きているの  (ねこ4.2匹)

朝井リョウ著。中公文庫。 俺は、死ぬまでの時間に役割が欲しいだけなんだよ――日常に倦んだ看護師、承認欲求に囚われた大学生、時代に取り残されたTVディレクター。交わるはずのない彼らの痛みが、植物状態の青年・智也と、彼を見守る友人・雄介に重なるとき…

どこまでも食いついて/Gator Bait  (ねこ3.8匹)

ジャナ・デリオン著。島村浩子訳。創元推理文庫。 保安官助手カーターとの初デートを成功させたフォーチュンのもとに、アイダ・ベルとガーティの宿敵シーリアが町長に立候補したとの報が入る。三人が当選阻止に動こうとした矢先、なんとカーターが何かに狙撃…

映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形  (ねこ4匹)

稲田豊史著。光文社新書(Kindle)。 現代社会のパンドラの箱を開ける! なぜ映画や映像を早送り再生しながら観る人がいるのか――。 なんのために? それで作品を味わったといえるのか? 著者の大きな違和感と疑問から始まった取材は、 やがてそうせざるを得ない…

栞と嘘の季節  (ねこ3.9匹)

米澤穂信著。集英社。 ベストセラー『本と鍵の季節』(図書委員シリーズ)待望の続編! 直木賞受賞第一作 猛毒の栞をめぐる、幾重もの噓。 高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。 ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。 …

殺しへのライン/A Line to Kill  (ねこ4.3匹)

アンソニー・ホロヴィッツ著。山田蘭訳。創元推理文庫。 『メインテーマは殺人』の刊行まであと3ヵ月。プロモーションとして、探偵ダニエル・ホーソーンとわたし、作家のアンソニー・ホロヴィッツは、初めて開催される文芸フェスに参加するため、チャンネル…

シーソーモンスター  (ねこ3.7匹)

伊坂幸太郎著。中公文庫。 バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。(「シーソーモンスター」) アナログに回帰した近未来。配達人の水戸は、一通の手紙をきっかけに、ある事件に巻き…

巨大幽霊マンモス事件  (ねこ3.9匹)

二階堂黎人著。講談社文庫。 ロシア革命から数年経ったシベリア奥地。逃亡貴族たちが身を隠す<死の谷>と呼ばれた辺境へ秘密裏に物資を運ぶ<商隊>と呼ばれる一団がいた。その命知らずな彼らさえも、恐怖に陥る事件が発生! 未知なる殺人鬼の執拗な追跡、連続す…

QED 憂曇華の時  (ねこ3.7匹)

高田崇史著。講談社文庫。 安曇野・穂高の天祖神社の夏祭り直前に神楽衆の舞い手が怪死する。遺体の耳は削がれ、「S」の血文字が残されていた。数日後、二人目の被害者が。鵜飼見物に石和を訪れていた桑原崇と棚旗奈々は、友人・小松崎からの電話で事件に巻…

方舟  (ねこ4.5匹)

夕木春央著。講談社。 9人のうち、死んでもいいのは、ーー死ぬべきなのは誰か? 大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。 翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさが…

殊能将之 未発表短篇集  (ねこ3.8匹)

殊能将之著。講談社文庫。 もはや古典とも評される「ハサミ男」を皮切りに、傑作長篇ミステリを生み出してきた殊能将之は、二〇一三年一月、急逝した。本書に収められた三つの短篇は没後に発見されたもので、ミステリ作家・殊能将之の出発点とも言うべき作品…

サスペンス作家が人をうまく殺すには/Finlay Donovan is Killing It  (ねこ4.2匹)

エル・コシマノ著。辻早苗訳。創元推理文庫。 売れない作家、フィンレイの朝は爆発状態だ。大騒ぎする子どもたち、請求書の山、撒き散らされたコーヒーの粉。もう、だれでもいいから人を殺したい気分――とはいえ、本当に殺人の依頼が舞い込むとは! レストラ…

カインは言わなかった  (ねこ3.5匹)

芦沢央著。文春文庫。 「世界の誉田(ホンダ)」と崇められるカリスマ芸術監督が率いるダンスカンパニー。 その新作公演「カイン」の初日直前に、主役の藤谷誠が突然失踪した。 すべてを舞台に捧げ、壮絶な指導に耐えてきた男にいったい何が起こったのか? 誠に…

間宵の母  (ねこ3.5匹)

歌野晶午著。双葉文庫。 小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の若い再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。 その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童…

窓辺の愛書家/The Postscript Murders  (ねこ3.8匹)

エリー・グリフィス著。上條ひろみ訳。創元推理文庫。 本好きの老婦人ペギーが死んだ。彼女は「殺人コンサルタント」を名乗り、数多くの推理作家の執筆に協力していた。死因は心臓発作だが、介護士のナタルカは不審に思い、刑事ハービンダーに相談しつつ友人…