2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧
三津田信三著。光文社文庫。 一人の自殺志願者が、多量の血痕を残し姿を消した。男は毎日一人ずつ旧友に電話をかけ、相手が出なければ首を吊る「死のゲーム」をしていたらしいのだが…。やがて、彼の幼馴染が次々と謎の死を遂げ始める!仲間の一人だった作家は…
ジャナ・デリオン著。島村浩子訳。創元推理文庫。 今度こそ計画どおり静かに暮らそうとしたCIA秘密工作員フォーチュンの決意は、あっさりくじかれる。ハリウッドに行った元ミスコン女王パンジーが町に帰還したのだ。札つきのお騒がせ女と対面するなり、フォ…
芦沢央著。新潮社。 「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするが―。予測…
我孫子武丸著。角川書店。 終戦間もない日本。戦災孤児の草野瑞樹は、ある事件をきっかけに探偵の九条響太郎の助手になる。警察にも頼りにされる名探偵・九条響太郎は、「不思議紳士」と名乗る、神出鬼没で変幻自在の怪盗とは宿敵同士で、数々の対決は伝説で…
青山美智子著。ポプラ社。 お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が…
サマンサ・ダウニング著。唐木田みゆき訳。ハヤカワ文庫。 ふとしたことで人を殺し、その隠蔽という共同作業を経て夫婦円満となった「わたし」と妻。二人はもはや殺人を楽しむようになり、次なる獲物を求めていた。そんなとき、隠していたはずの被害者の死体…
三津田信三著。講談社文庫。 実話怪談の姿をした七つの怪異譚が、あなたを戦慄の世界へ連れていく。薄気味の悪い男が語る夜毎の恐怖(「夢の家」)、廃屋から人形を持ち帰ってしまった私の身の上に次々と……(「ついてくるもの」)、同居人の部屋から聞こえる無気…
三津田信三著。角川ホラー文庫。 超能力者を極秘で養成するダークマター研究所。そこでは、経費削減のため、成長が見込めない「年長組」の一部リストラが囁かれていた。そんな中、「年長組」の1人・沙紅螺が帰宅中、背後に現れた不気味な黒い影に追われる事…
高田崇史著。新潮文庫。 「……り……に、毒を」被害者は奇妙な言葉を遺して死んだ。毒物の正体は不明。親戚にあたる星祭家では独特な七夕祭を執り行っており、異様な事件が連続する。《毒草師》御名形史紋らは、京都に乗り込んだ。和歌に織り込まれた言霊を手掛…
アガサ・クリスティー著。中村妙子訳。ハヤカワ・クリスティー文庫。 優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親…
嫌われ者の老退役大佐が殺された。しかも現場が村の牧師館の書斎だったから、ふだんは静かなセント・メアリー・ミード村は大騒ぎ。やがて若い画家が自首し、誰もが事件は解決と思った…だが、鋭い観察力と深い洞察力を持った老婦人、ミス・マープルだけは別だ…
柚木麻子著。双葉文庫。 義母が営む喫茶店を手伝う佐知子と芸能事務所でマネージャーをする実花。出会ってから十六年。趣味にも仕事にも情熱的な実花は、佐知子の自慢の親友だった。だが、実花が生み育てたアイドルグループが恋愛スキャンダルで解散に追い込…