すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

マイ・プレゼント My present・Blue  (ねこ3.8匹)

青山美智子著。PHP研究所。 2022年本屋大賞第2位『赤と青とエスキース』の著者と装画家が再タッグ! 癒しの青い水彩画と心震わせる物語を収録した、世にも美しいアート×ショート・ショート。 心が疲れたと感じるとき、嬉しいことがあったとき、現状を変えるき…

呪われた町/'Salem's Lot  (ねこ3.8匹)

スティーヴン・キング著。永井淳訳。集英社文庫。 幼い頃を過ごした町に舞い戻った作家ベン。町を見下ろす丘の上に建つ廃墟同然の館は昔と同様、不気味な影を投げかけていた。少年の失踪事件、続発する不可解な死、遺体の紛失事件。田舎の平穏な町に何が起き…

クスノキの番人  (ねこ3.6匹)

東野圭吾著。実業之日本社文庫。 恩人の命令は、思いがけないものだった。 不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。 そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案があった。 心当たりはないが話に乗り、依頼人の待つ場所へ…

夜の道標  (ねこ4匹)

芦沢央著。中央公論新社。 あの手の指す方へ行けば間違いないと思っていた―― 1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年経った今も、被疑者の足取りはつかめていない。 殺人犯を…

invert II 覗き窓の死角  (ねこ4匹)

相沢沙呼著。講談社。 嵐の山荘に潜む若き犯罪者。そして翡翠をアリバイ証人に仕立て上げる写真家。犯人たちが仕掛けた巧妙なトリックに対するのは、すべてを見通す城塚翡翠。だが、挑むような表情の翡翠の目には涙が浮かぶ。その理由とはーー。ミステリラン…

俺ではない炎上  (ねこ4匹)

浅倉秋成著。双葉社。 ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。 既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。 まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。 会社も、友人も、家族でさえも。 ほんの数時間にして日本中の…

キャリー/Carrie  (ねこ4.5匹)

スティーヴン・キング著。永井淳訳。新潮文庫。 狂信的な母親に育てられた風変りな少女キャリーは16歳。絶対的な母親の権威と、止まるところを知らぬクラス・メートたちの悪意、それに自身の肉体の変化も重なって、彼女は極度に追いつめられた。そして誰も…

すべての罪は沼地に眠る/A Flicker in the Dark  (ねこ3.7匹)

ステイシー・ウィリンガム著。大谷瑠璃子訳。ハヤカワ文庫。 クロエにとって夏の湿地は最高の遊び場だった。しかし、12歳の夏に一変する。 湿地で少女六人を殺したとして父が逮捕されたのだ。遺体は見つからなかったものの、父は有罪判決を受けた。 それから…

世界の望む静謐  (ねこ4.3匹)

倉知淳著。東京創元社。 あなたのことは、最初から疑っていました――漫画家を殺してしまった週刊漫画誌の編集者、悪徳芸能プロモーターを手にかけた歌謡界の元・スター、部下の裏切りに報復する人気タレント文化人、過去を掘り返そうとする同僚の口を封じた美…

赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。 (ねこ4匹)

青柳碧人著。双葉社。 前作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』でミステリー界に衝撃のデビューを果たした赤ずきんに相棒ができました。 その名はピノキオ! とある目的があって一緒に旅をするのですが、ゆく先々でまたもや事件が発生します。 『白雪姫…