すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2018-01-01から1年間の記事一覧

~2018年すべ猫ランキングがすごい!~

どうもどうも皆様こんばんは。 ランキング記事すっかり遅くなってしまいました。どうしても読んでいた本を今年上げたかったので。。今年は旦那が大晦日の夜から出勤なので、ひとり紅白を観ながらだらだら更新しております。ユーミンでボロ泣き。 今年読んだ…

カササギ殺人事件/Magpie Murders  (ねこ4.3匹)

アンソニー・ホロヴィッツ著。山田蘭訳。創元推理文庫。 【年末ミステリランキングを全制覇して4冠達成! ミステリを愛するすべての人々に捧げる驚異の傑作】 『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位 『週刊文春ミステリーベスト10 2018』第1位 『ミステ…

血か、死か、無か?  (ねこ3.8匹)

森博嗣著。講談社タイガ。 イマン。「人間を殺した最初の人工知能」と呼ばれる軍事用AI。電子空間でデボラらの対立勢力と通信の形跡があったイマンの解析に協力するため、ハギリはエジプトに赴く。だが遺跡の地下深くに設置されたイマンには、外部との通信手…

されど私の可愛い檸檬  (ねこ4.3匹)

舞城王太郎著。講談社。 2ヵ月連続作品集刊行、2冊目家族篇。舞城王太郎が描く「家族」の愛、不思議、不条理。 姉の棚子は完全無欠。その正しさは伝染するようで、周りもみんないい人ばかり。でもそれって怖くない? 幸福の陰に潜む狂気を描く。「トロフィー…

水底の骨/Where There's a Will  (ねこ3.7匹)

アーロン・エルキンズ著。嵯峨静江訳。ハヤカワ文庫。 十年前、ハワイで大牧場を経営するマグナスが失踪を遂げた。その遺骨が海の中から発見され、遺族の証言では当時のマグナスは殺し屋に命を狙われていたという。彼は逃亡の末にかわりはてた姿になったのか…

名もなき毒  (ねこ4.2匹)

宮部みゆき著。文春文庫。 今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも街では無差別と思しき連続毒殺事件が…

本と鍵の季節  (ねこ4.2匹)

米澤穂信著。集英社。 堀川次郎は高校二年の図書委員。利用者のほとんどいない放課後の図書室で、同じく図書委員の松倉詩門(しもん)と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、快活でよく笑う一方、ほどよく皮肉屋ないいやつだ。 そんなある…

ペテロの葬列  (ねこ4.4匹)

宮部みゆき著。文春文庫。 「皆さん、お静かに。動かないでください」。拳銃を持った、丁寧な口調の老人が企てたバスジャック。乗客の一人に、杉村三郎がいた。呆気なく解決したと思われたその事件は、しかし、日本社会の、そして人間の心に潜む巨大な闇への…

童話を失くした明時に  (ねこ3.7匹)

高里椎奈著。講談社文庫。 祖父から譲り受けた本の内容が書き変わってしまう。こんな呪われた本を遺した祖父は、私を恨んでいたのでしょうか? 孫娘からの依頼を受けた探偵鬼鶫(きのつぐみ)。しかし彼の実力を知る助手の佐々は、秘かに深山木(ふかやまぎ)薬店…

ホワイトコテージの殺人/The White Cottage Mystery  (ねこ3.8匹)

マージェリー・アリンガム著。猪俣美江子訳。創元推理文庫。 1920年代初頭の秋の夕方。ケント州の小さな村をドライブしていたジェリーは、美しい娘に出会った。彼女は住居の“白亜荘”まで送ったとき、メイドが駆け寄ってくる。「殺人よ!」ジェリーは、スコッ…

書店ガール3  (ねこ3.8匹)

碧野圭著。PHP文芸文庫。 「私、亜紀さんみたいになりたい!」きらきらした目で新人バイトの愛奈に告げられ、困惑する亜紀。子育てに疲れ、不慣れな経済書担当として失敗を重ね、自信を失いかけていたからだ。一方、仙台の老舗書店のリニューアルを任された理…

対岸の彼女  (ねこ3.6匹)

角田光代著。文春文庫。 結婚する女、しない女。子供を持つ女、持たない女。それだけのことで、どうして女どうし、わかりあえなくなるんだろう。ベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めた専業主婦の小夜子。二人の出会い…

歌うエスカルゴ  (ねこ4.2匹)

津原泰水著。ハルキ文庫。 編集者の柳楽尚登は突然会社を解雇され、吉祥寺の家族経営の立ち飲み屋で料理人として働くことに…。しかも店の主が引退、長男の「ぐるぐる」に拘るカメラマン・雨野秋彦によって、エスカルゴメインのフレンチの店に改装するという…

ウサギの天使が呼んでいる  (ねこ3.8匹)

青柳碧人著。創元推理文庫。 ショッピングサイト“ほしがり堂”を経営する深町ユリオ。節操なく色々なモノをほしがり、方々から集めたガラクタ(お宝)をほしい人に売っている。そんな彼はお宝をゲットしに行くと、なぜか必ず事件に巻き込まれてしまう!身元不明…

ブルックリンの八月/Nightmares & Dreamscapes  (ねこ3.6匹)

スティーヴン・キング著。文春文庫。 ワトスン博士が名推理をみせるホームズ譚。息子オーエンの所属する少年野球チームの活躍をいきいきと描くノンフィクション。そしてエベッツ・フィールドに躍動した、いにしえのブルックリン・ドジャースに思いを馳せる詩…

ペガサスの解は虚栄か?  (ねこ3.7匹)

森博嗣著。講談社タイガ。 クローン。国際法により禁じられている無性生殖による複製人間。研究者のハギリは、ペガサスというスーパー・コンピュータからパリの博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを産む擬似受胎機能が搭載されていたのではないか…

刑事の子  (ねこ3.6匹)

宮部みゆき著。光文社文庫。 十三歳の八木沢順は、刑事の父・道雄と東京の下町に引っ越した。慎吾という友人もでき新しい生活に慣れたころ、町内で奇妙な噂が流れる。“ある家で人殺しがあった”と。そんな矢先、荒川でバラバラ死体の一部が実際に発見されてし…

誰かが嘘をついている/One of Us is Lying  (ねこ3.7匹)

カレン・М・マクマナス著。服部京子訳。創元推理文庫。 放課後の理科室で、5人の高校生がルール違反の罰で教師に作文を書かされていた。だが突然、生徒の1人サイモンが苦しみだし、病院搬送後に死亡する。検死の結果、警察は事件性があると判断した。サイモ…

私はあなたの瞳の林檎  (ねこ4.2匹)

舞城王太郎著。講談社。 ずっと好きで好きで仕方がない初恋の女の子。僕の告白はいつだって笑ってかわされる。でも、今好きなものを次なんて探せない!(「私はあなたの瞳の林檎」)。いいものは分かる、けど作れない。凡人な美大生の私が、天才くんに恋しちゃ…

ドッペルゲンガーの銃  (ねこ3.8匹)

倉知淳著。文藝春秋。 密閉空間に忽然と出現した他殺死体について―「文豪の蔵」。二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者について―「ドッペルゲンガーの銃」。痕跡を一切残さずに空中飛翔した犯人について―「翼の生えた殺意」。この謎を解くのはキャ…

校閲ガール トルネード  (ねこ3.9匹)

宮木あや子著。角川文庫。 ファッション誌の編集者を夢見る校閲部の河野悦子。アフロヘアーのイケメンモデル&作家の幸人とのお泊まりデートで出かけた軽井沢で、ある作家の家に招かれて…。そして社会人3年目、ついに憧れの雑誌編集部に異動に!?お互いの状況…

ガイコツと探偵をする方法/A Skeleton in the Family  (ねこ4匹)

レイ・ペリー著。木下淳子訳。創元推理文庫。 大学講師の職を得て、高校生の娘を連れ故郷へ戻ってきたジョージアは、親友のシド(世にも不思議な、歩いて喋る骸骨だ!)と再会した。人間だったときの記憶のない彼が、見覚えのある人物と遭遇したのをきっかけに…

dele2  (ねこ3.9匹)

本多孝好著。角川文庫。 『dele.LIFE』は依頼人が死んだときに動き出す。託された秘密のデータを削除するのが、この会社の仕事だ。所長の圭司の指示を受け依頼人の死亡確認をする祐太郎は、この世と繋がる一筋の縁を切るような仕事に、いまだ割り切れないも…

書店ガール2  (ねこ3.8匹)

碧野圭著。PHP文芸文庫。 吉祥寺に出店する大手書店チェーンに転職を果たした理子と亜紀。しかし、大型書店の店長という、いままでと違う職責に理子は戸惑っていた。一方、文芸書担当として活躍する亜紀にも問題が。妊娠をきっかけに起こった夫との確執、書…

女が死んでいる  (ねこ3.2匹)

貫井徳郎著。角川文庫。 二日酔いで目覚めた朝、寝室の床に見覚えのない女の死体があった。玄関には鍵がかかっている。まさか、俺が!?手帳に書かれた住所と名前を頼りに、女の正体と犯人の手掛かりを探すが―。(「女が死んでいる」)恋人に振られた日、声をか…

死の鳥/The Deathbird and Other Stories  (ねこ4匹)

ハーラン・エリスン著。伊藤典夫訳。ハヤカワ文庫。 25万年の眠りののち、病み衰えた惑星“地球”によみがえった男の数奇な運命を描き、ヒューゴー賞/ローカス賞に輝いた表題作「死の鳥」、コンピュータ内部に閉じこめられた男女の驚異の物語―「おれには口がな…

十五年目の復讐  (ねこ3.8匹)

浦賀和宏著。幻冬舎文庫。 ミステリ作家の西野冴子は、ストーカー扱いされた挙げ句、殺人事件の犯人として逮捕されてしまうが、一切心当たりがない。始まりは、彼女が受け取った一通のファンレター。些細な出来事から悪意を育てた者が十五年の時を経て、冴子…

青白く輝く月を見たか?  (ねこ3.7匹)

森博嗣著。講談社タイガ。 オーロラ。北極基地に設置され、基地の閉鎖後、忘れさられたスーパ・コンピュータ。彼女は海底五千メートルで稼働し続けた。データを集積し、思考を重ね、そしていまジレンマに陥っていた。放置しておけば暴走の可能性もあるとして…

紙の月  (ねこ4.3匹)

角田光代著。ハルキ文庫。 ただ好きで、ただ会いたいだけだった―――わかば銀行の支店から一億円が横領された。容疑者は、梅澤梨花四十一歳。二十五歳で結婚し専業主婦になったが、子どもには恵まれず、銀行でパート勤めを始めた。真面目な働きぶりで契約社員…

予告された殺人の記録/Cronica de una Muerte Anunciada  (ねこ3.8匹)

G・ガルシア=マルケス著。野谷文昭訳。新潮文庫。 町をあげての婚礼騒ぎの翌朝、充分すぎる犯行予告にもかかわらず、なぜ彼は滅多切りにされねばならなかったのか?閉鎖的な田舎町でほぼ三十年前に起きた幻想とも見紛う殺人事件。凝縮されたその時空間に、差…