ペガサスの解は虚栄か？ （ねこ３．７匹）

森博嗣著。講談社タイガ。

クローン。国際法により禁じられている無性生殖による複製人間。研究者のハギリは、ペガサスというスーパー・コンピュータからパリの博覧会から逃亡したウォーカロンには、クローンを産む擬似受胎機能が搭載されていたのではないかという情報を得た。彼らを捜してインドへ赴いたハギリは、自分の三人めの子供について不審を抱く資産家と出会う。知性が喝破する虚構の物語。（裏表紙引用）

ペガサスの解は虚栄か？

Ｗシリーズ第７弾。いつもねこ点が同じなのは完結しないと評価のしようがないから。

で、今回の舞台はインド。ギデオンシリーズばりに毎回舞台となる国が違うな。。ウグイがいなくなってどうなるかと思ったら新キャラのキガタが現れた。ハギリ、ウグイのこと好きだったんだろうな。キガタが可哀想なくらい頭の中は「ウグイだったら」「ウグイだったら」。。。

クローンがダメなのは分かるけれど、ウォーカロンが子どもを産めるようになったらもう混乱してしまうな。誰の子やねん、って点と「人間なのかウォーカロンなのか」って点で。脳だけでも生きられる世界で人間（？）増やす必要あるのかね。そして初めて死者が出た。憎悪と愛情、人間の感情渦巻くアツい巻でございました。