すべてが猫になる

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ブルックリンの八月/Nightmares & Dreamscapes  (ねこ3.6匹)

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スティーヴン・キング著。文春文庫。

 

ワトスン博士が名推理をみせるホームズ譚。息子オーエンの所属する少年野球チームの活躍をいきいきと描くノンフィクション。そしてエベッツ・フィールドに躍動した、いにしえのブルックリン・ドジャースに思いを馳せる詩。“ホラーの帝王”にとどまらない、キングの多彩な側面を堪能できる6篇を収録。著者自身による解説つき。(裏表紙引用)



これも例のごとく原題の小説を4分冊したものの1つ。これで一応読破したかな。

 

本書は今までの作品集とは少し趣向が違っていて、ギャングたちの抗争を描いた「第五の男」とホームズのパスティーシュ、ワトスンが唯一自身で解決した事件を回想した「ワトスン博士の事件」、それと対をなす「アムニー最後の事件」、初のエッセイ「ヘッド・ダウン」、そして2編の詩が収録されている。

 

キングっぽいのは「第五の男」ぐらいで、あとは言うまでもなく変則的なミステリが2編。まあまあ読ませる作品だったが、エッセイでしくじった。キングの息子が入っている野球チームについてを描いたものなので、野球に全く興味のない自分には読めず。飛ばした、すいません。表題作の詩は読んだけどテーマが野球だしね。。その詩と最後の詩の間にキングの自作解説が(最初の2編の解説はなし、とほほ)挿入されているという変わった構成。

 

うーん、あんまファン向けではないかもしれない。。マニアな方はどうぞ。