すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2007-01-01から1年間の記事一覧

深追い  (ねこ3.8匹)

横山秀夫著。新潮文庫。 不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉は 妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長……。 三ツ鐘署に勤務する七人の男たちが遭遇…

女王国の城  (ねこ3.9匹)

有栖川有栖著。東京創元社。 舞台は、急成長の途上にある宗教団体<人類協会>の聖地、神倉。大学に顔を見せない部長を案じて、 推理小説研究会の後輩アリスは江神二郎の下宿を訪れる。室内には神倉へ向かったと思しき痕跡。 様子を見に行こうと考えたアリス…

ゆきあや2007年ベスト10発表^^v

今年もこの季節がやって来ました^^ 昨年集計翌日の12/9~本日までのゆきあや読了本の中で、素晴らしい本に贈られる栄誉ある ゆきあやベストランキングの発表でございます。 えと、集計でちょっと体力消耗してしまったので早速参ります^^; 今年の読…

ゆきあや救急車に乗るの巻

どうもみなさまこんばんは。最近めっきり更新と縁遠くなってしまったゆきあやです。 いきなりですが、わたくし先日の日曜日早朝5時30分、救急車を呼びました。。 土曜日の昼から激しい腹痛と吐き気と悪寒に襲われ、さすがに仕事にならず夕方から 職場で丸…

ゴールデンスランバー  (ねこ5匹)

伊坂幸太郎著。新潮社。 仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、 何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。 語る青柳に、森田は「おまえは、陥れ…

暗黒館の殺人  (ねこ4.2匹)

綾辻行人著。講談社文庫。 蒼白い霧の峠を越えると、湖上の小島に建つ漆黒の館に辿り着く。忌まわしき影に包まれた浦登家の 人々が住まう『暗黒館』。当主の息子・玄児に招かれた大学生・中也は、数々の謎めいた出来事に 遭遇する。十角塔からの墜落者、座敷…

スペース  (ねこ4.3匹)

加納朋子著。東京創元社クライム・クラブ。 クリスマス・イブを駆け抜けた大事件のあと、大晦日に再会した瀬尾さんと駒子。ふたりのキーワード は”謎”。「ななつのこ」「魔法飛行」に続く待望の駒子シリーズ第三弾。手紙に秘められた謎、 そして書かれなかっ…

ささら さや  (ねこ3.8匹)

加納朋子著。幻冬舎文庫。 事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐々良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に 起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を 養子にしたいと圧力をかけてくる。…

交渉人  (ねこ4.4匹)

五十嵐貴久著。新潮社。 救急病院の患者を人質に立てこもる三人組。対する警視庁は500人体制で周囲を固めた。そして 犯人グループとの駆け引きは特殊捜査班のエース、アメリカFBI仕込みの凄腕交渉人!思い通りに 犯人を誘導し、懐柔してゆく手腕が冴え渡…

伊集院大介の私生活  (ねこ3.9匹)

栗本薫著。講談社文庫。 名探偵にして銀ぶちめがねの極楽とんぼ伊集院大介が、奇妙な行動をとり始めた。山手線をぐるぐる 廻り、毎日違う駅で降りて、駅の売店でヘンなものばかりを買う。大介の行動の陰には、どうも 重大な事件が隠されているのでは…。表題…

空飛ぶ馬  (ねこ3.8匹)

北村薫著。創元推理文庫。 落語ファンで女子大生の「私」と、探偵役である噺家春桜亭円紫師匠との名コンビが織り成す 人間模様と日常を取り巻く謎。「円紫さんと私」シリーズ第1弾、5編収録の短編集。 北村様の作品ってどれも文章しか褒められない。 あ、…

激走福岡国際マラソン -42.195キロの謎-  (ねこ3.2匹)

鳥飼否宇著。小学館。 北京オリンピックの代表が決まる福岡国際マラソン。有力選手、外国招待選手、そして有望視されて いる新人など各ランナーの思惑が錯綜する。そのなかで実力がありながらペースメーカーとして 出場する市川。彼もまたこの福岡にひとつの…

ホテルジューシー  (ねこ3.9匹)

坂木司著。角川書店。 大家族の長女に生まれた柿生浩美=ヒロちゃんは、直情で有能な働きモノ。だがこの夏のバイト先、 ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違う。昼夜二重人格の”オーナー代理”はじめあやしげな 同僚達や、ワケありのお客さんたちに翻弄さ…

ヘビイチゴ・サナトリウム  (ねこ3.7匹)

ほしおさなえ著。東京創元社ミステリ・フロンティア。 中高一貫教育の女子校の屋上から、高3の生徒が墜死した。様々な噂が飛び交うなか、男性国語教師も 屋上から墜死する。二人の死の真相は?小説家志望の彼は、死んだ女生徒と協力しあって書き上げた 作品…

魔法飛行  (ねこ4匹)

加納朋子著。東京創元社。 妙な振る舞いをする女の子、噂の幽霊を実地検証した顛末、受付嬢に売り子に奮闘した学園祭、 クリスマス・イブの大事件……文章修行を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めいた 雰囲気に満ちている。ややあって届く返信には…

ゾラ・一撃・さようなら  (ねこ3匹)

森博嗣著。集英社。 探偵・頸城悦夫のところに志木真智子という謎の女性から依頼が舞い込んだ。タレントであり元 都知事である法輪清治郎のところにある『天使の演習』を取り戻して欲しい、というものだった。 また、法輪は「ゾラ」と名乗る殺し屋から命を狙…

伊集院大介の冒険  (ねこ3.8匹)

栗本薫著。講談社文庫。 姉貴からの粋な計らいにより、「伊集院大介・早わかりセット」といふものを 贈呈いただきました^^vぱちぱち。この作家さん自体読むのが初めてです。 あらすじによると、「ご存知名探偵」とありますが、すいません、33年ミステリ…

収穫祭  (ねこ3.7匹)

西澤保彦著。幻冬舎。 1982年、8月17日、夜。暴風雨の首尾木村北西区で、ほとんどの村民が虐殺される大量殺人の 発生が警察に伝えられる。しかし悪天候と現場に通じる2脚の橋が流れたため地区は孤立、警察の 到着は翌日になってからだった。かろうじ…

コッペリア  (ねこ3.8匹)

加納朋子著。講談社。 その人形は官能的な肌と壊れた心をもっていた。天才的な人形作家、人形を溺愛する青年、 人形になりきろうとする女優、そしてパトロン。人形に憑かれた人々が織り成す情念のアラベスク。 (あらすじ引用) しら菊さんが絶賛していらし…

堕ちた天使と金色の悪魔  (ねこ2.8匹)

浦賀和宏著。講談社ノベルス。 銃撃されても死なない、怪我もしない、傷つかない。この不死身の力を武器に、自分を責めてきた 人間への復讐を果たした”奇跡の男”八木剛士に訪れる、これまでと一変した日常。 彼はもう、昔の姿には戻れない……。 自分に好意を…

本当は知らない  (ねこ3.6匹)

高里椎奈著。講談社文庫。 「充実した毎日を。映画のような人生を」魅惑的な言葉に誘われ、ネット上から消えた8人。 総合病院から失踪した11人の患者たち。そして惨殺された4人。奇妙に絡み合う3つの謎に 挑む座木とリベザル。思いもよらぬ真相とともに…

エンド・クレジットに最適な夏  (ねこ2.5匹)

福田栄一著。東京創元社ミステリ・フロンティア。 貧乏学生の晴也のもとに持ち込まれたのは、自分を付け回す不審者を捕まえてほしいという女子大生の 頼み。早速彼女の部屋で不審者が現れるのを待っていると、マンションの前の道からこちらを 見上げている男…

新本格もどき  (ねこ3.7匹)

霧舎巧著。光文社ノベルス。 記憶喪失の吉田さんはミステリマニアの店主が作るカレーを食べるたびに、新本格ファンなら思わず ニヤリのあの探偵、この探偵になりきってしまう。が、その推理は……。オリジナル作者公認、 華麗なる「推理&もどき」の世界。(裏…

クラインの壺  (ねこ4.8匹)

岡嶋二人著。講談社文庫。 200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。その 原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることに。 美少女・梨紗と、ゲーマーとして仮想現実…

アルファベット・パズラーズ  (ねこ3.8匹)

大山誠一郎著。東京創元社ミステリ・フロンティア。 東京、三鷹市の井の頭公園の近くに<AHM>という四階建てのマンションがある。その最上階に 住むオーナー・峰原卓の部屋に集まるのは、警視庁捜査一課の刑事・後藤慎司、翻訳家・奈良井明世、 精神科医…

心臓と左手 -座間味くんの推理-  (ねこ1.5匹)

石持浅海著。光文社ノベルス。 小学校六年生の玉城聖子は、十一年前に沖縄で起こったハイジャック事件の人質だった。従姉の勧めで 沖縄にある進学校を見学に行った聖子は、那覇空港で命の恩人と「再会」を果たす。そこで 明かされる思わぬ事実とはーー?(「…

ハッピーエンドにさよならを  (ねこ3.8匹)

歌野晶午著。角川書店。 「このミス1位」「本ミス1位」日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞の四冠を達成した 歌野さんのノンシリーズ短編集。ショートショート含む11編収録のアンチ・ハッピーエンド・ ストーリー。 いやあ、歌野さん久しぶりだねえ。 …

新世界  (ねこ4匹)

柳広司著。角川文庫。 1945年8月、砂漠の町ロスアラモス。原爆を開発するために天才科学者が集められた町で、 終戦を祝うパーティーが盛大に催されていた。しかしその夜、一人の男が撲殺され死体として 発見される。原爆の開発責任者、オッペンハイマー…

密林  (ねこ3匹)

鳥飼否宇著。角川文庫。 沖縄・やんばるの森は、人の手の入っていない自然がいまだ残る原生林だった。昆虫採集家・ 松崎と柳澤は、ギネス級に成長するオキナワマルバネクワガタの幼虫を求め、森へと踏み入る。 台風の襲来により荒れ狂う森で、二人は軍から脱…

ダリの繭  (ねこ3匹)

有栖川有栖著。角川文庫。 幻想を愛し、奇行で知られたシュールレアリスムの巨人ーーサルバドール・ダリ。宝飾デザインも 手掛けたこの天才の心酔者で知られる宝石チェーン社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも 言うべきフロートカプセルの中で発見され…