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伊集院大介の私生活  (ねこ3.9匹)

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栗本薫著。講談社文庫。


名探偵にして銀ぶちめがねの極楽とんぼ伊集院大介が、奇妙な行動をとり始めた。山手線をぐるぐる
廻り、毎日違う駅で降りて、駅の売店でヘンなものばかりを買う。大介の行動の陰には、どうも
重大な事件が隠されているのでは…。表題作ほか、傑作ミステリー5編、伊集院大介の若き日の
事件簿から。(裏表紙引用)




タイトルから想像出来たはずだったのに、最初の2~3編が謎を解くミステリになっていなかった
事に戸惑いを隠せなかったおいら。そうか、若い頃の伊集院さんのお話ばかりを集めているのね。
大学生の伊集院さん、1時間の初恋を経験する伊集院さん、事務所を開いたばかりの伊集院さん。
後半は「冒険」と同じようなスタイルでした。
過去の、伊集院さんの人柄が伺えるエピソードをピックアップして集めたという感じ。

今回の伊集院さんは御手洗潔にしか見えない^^;;
彼が目指すすべての学問、突拍子もない発言、性生活を感じないところ、山科さんが石岡君にしか
見えないところ、悪を憎み葛藤する孤独な背中。御手洗さんを薄味にした感じ。レオナ役らしき
存在もいるみたいだし?
姉貴は別においらと「伊集院さんは好みのタイプか」という話がしたかったはずはないし、
純粋に姉貴が大好きな探偵、その人柄、その魅力を分け与えてくれたんだろう。
おいらも気に入れば、それはそれで言う事なし。(でしょ)

これで2冊目。ちゃんと伝わって来てると思うよ姉貴v読むたびに気に入って来てますv
どちらかと言うと、キャラより作風が好み。表題作など、クリスティぽいもの。
だからってわけなんだけど、「冒険」と本書と、ちょっとクリスティ作品のネタバレが多いのが
気になる今日このごろ。。