2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧
池井戸潤著。小学館文庫。 大型ロケット打ち上げの現場を離れた帝国重工の財前道生は、準天頂衛星「ヤタガラス」を利用した壮大な事業計画を立案。折しも新技術を獲得した佃製作所とタッグを組むが、思いがけないライバルが現れる。 帝国重工社内での熾烈な…
池井戸潤著。小学館文庫。 ふりかかる幾多の困難や倒産の危機。佃航平率いる下町の中小企業・佃製作所は、仕事への熱い情熱と優れた技術力を武器に、それらを乗り越えてきた。しかし、佃製作所の前にかつてない壁が立ちはだかる。 同社技術力の象徴ともいえ…
スティーヴン・キング著。白石朗訳。文春文庫。 その病室には殺人鬼が眠る。彼の名はブレイディ。大量殺人の実行を阻止され、その際に脳に負ったケガで昏睡状態にあった。そして今、ブレイディの凶行の生存者が自殺を遂げる事件が頻発する。単なる自殺ではな…
森見登美彦著。文春文庫。 どうしても「読み終えられない本」がある――。その名も『熱帯』。 この本を探し求める作家の森見登美彦はある日、〈沈黙読書会〉なる催しでふしぎな女性に出会う。彼女は言った「あなたは、何もご存じない」と。 『熱帯』の秘密を解…
麻耶雄嵩著。講談社ノベルス。 悪徳銘探偵メルカトル鮎に持ち込まれた「命を狙われているかもしれない」という有名作家からの調査依頼。“殺人へのカウントダウン”を匂わせるように毎日届く謎のトランプが意味するものとは? 助手の作家、美袋三条との推理が冴…
東野圭吾著。文春文庫。 静岡のゴミ屋敷の焼け跡から、3年前に東京で失踪した若い女性の遺体が見つかった。逮捕されたのは、23年前の少女殺害事件で草薙が逮捕し、無罪となった男。だが今回も証拠不十分で釈放されてしまう。町のパレード当日、その男が殺さ…
ホリー・ジャクソン著。服部京子訳。創元推理文庫。 イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自…
加納朋子著。幻冬舎文庫。 俺の幼馴染・徹子は変わり者だ。道ばたで突然見知らぬ人に抱きついたり、俺が交通事故で入院した時、事故とは全く関係ないのに、なぜか枕元で泣いて謝ったり。合格間違いなしの志望校に落ちても、ケロッとしている。徹子は何かを隠…
湊かなえ著。双葉文庫。 「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」 ある日突然、少女に届いた一通の手紙──。 家にも学校…
北山猛邦著。講談社文庫。 古書店にあった「絶対に弾いてはならない!」と記された謎の楽譜。その旋律をピアノで奏でた高校生を襲う戦慄の出来事とは。TVドラマ化された表題作をはじめ、世にも奇妙な5つの物語を収録。美しくも切ない世界が一瞬にして変わる結…
デボラ・インストール著。松原葉子訳。小学館文庫。 AIが日常で活躍する近未来のイギリスを舞台に、妻に出て行かれた30代のダメ男ベンと、イヤイヤ期のぽんこつ男の子ロボット・タングの旅と絆、それぞれの成長を描いた「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。書…
有栖川有栖著。講談社文庫。 殺害現場から消えた一枚のメイプルリーフ金貨が臨床犯罪学者・火村英生を真相に導く。 倒叙形式の表題作「カナダ金貨の謎」ほか、火村とアリスの出会いを描いた「あるトリックの蹉跌」、 思考実験【トロッコ問題】を下敷きにした…