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ロボット・イン・ザ・ハウス/Robot in the House  (ねこ3.8匹)

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デボラ・インストール著。松原葉子訳。小学館文庫。

AIが日常で活躍する近未来のイギリスを舞台に、妻に出て行かれた30代のダメ男ベンと、イヤイヤ期のぽんこつ男の子ロボット・タングの旅と絆、それぞれの成長を描いた「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。書店からじわじわと評判が広がり、13刷8万部のヒット作となった友情物語の続編が、いよいよ登場です。 ベンと元妻エイミーに女の子ボニーが生まれてから9か月。「妹」ができ「良き兄になろう」と奮闘するタング。だけどうまくいかずに癇癪を起こしたり、焼き餅を焼いたり、ベンとケンカしてプチ家出したり……。前作からちょっぴり成長した「お兄ちゃんタング」の可愛さといじらしさが満載。一方、ベンと元妻エイミーの微妙な関係は…?そして一家を脅かす新キャラロボットも登場! 面倒くさくも愛おしい、人間とロボットの「家族」の物語。(裏表紙引用)
 
「ロボット・イン・ザ・ガーデン」の続編。
 
タングが成長していってるぅ~。なんとまた一体ロボットがベンたちのお庭に出現。タングと同じように意識も意思もあるジャスミン、最初はボリンジャーに位置情報を発信するなど「敵」って感じだったが、だんだんベン&エミリーやタング、ボニーと仲良しに。もと夫婦(ヨリ戻ってない)+子ども1人ロボット2体になった一家のドタバタがまた面白い。ボニーのお兄ちゃんとして頑張ろうとするけどうまくいかずにスネたり家出したり…果ては下ネタまで(笑)。対照的によくできたお姉ちゃんのジャスミンも、どっちもいいなあ。
 
以前ほどにはタングとベンのコンビ感はなくなってしまったかな。ボニー、ジャスミンという新キャラがいるし、ベンとエミリーの仲も複雑だし、エミリーの元カレは頭いかれちゃってるし、タングとジャスミンの証明書は取れないし、何よりボリンジャーがいつ襲ってくるかっていう不安がね。(あんだけ引っ張っといて、来た時に割とあっさりご退場だったのがビックリ)。
 
まあ色々ありつつ最後にはいい感じになって良かった~って感じ。ベンとエミリー、あんま好きじゃないな~と思っている自分に気づいてしまったり。。妻や恋人の美しさとか素晴らしさ、いかに愛しているかをたとえ内心でも熱弁?する男性って日本人にはない感覚だから、むず痒かった。自分がそういうの読まないからかもしれないけど。タングたちの方にもっと比重が行ってるほうがいいな。次は学校か~。面白そう。