ふりかかる幾多の困難や倒産の危機。佃航平率いる下町の中小企業・佃製作所は、仕事への熱い情熱と優れた技術力を武器に、それらを乗り越えてきた。しかし、佃製作所の前にかつてない壁が立ちはだかる。 同社技術力の象徴ともいえる大型ロケットエンジン部品の発注元、帝国重工の思わぬ業績不振。さらに佃の右腕にして、信頼を置く番頭・殿村に訪れた転機――。 絶体絶命のピンチに、追い詰められた佃が打開策として打ち出したのは、新規事業であった。新たな難問、天才技術者の登場、蘇る過去と裏切り。果たして佃製作所は創設以来の危機を克服することができるのか。 若き技術者たちの不屈の闘志と矜恃が胸をうつ、大人気シリーズ第三弾! 社運を賭した戦いが、いま始まる。（裏表紙引用）
待ちに待った、下町ロケット第３弾。今回は第４弾の「ヤタガラス」と２冊同時刊行ということでますますコーフン！とりあえずは内容を覚えているうちにこちらから。
※ネタバレしてますので未読の方はご注意を。
またしても面白かった～。全然勢いが衰えないな～。前作「ガウディ計画」では宇宙と医療だったけど、今回は農業。大口取引先から受注を白紙に戻された佃製作所、負けじと農機具トラクターの高性能トランスミッション部門に挑戦。まずはバルブ作りから。これがまあ無愛想な軽部をリーダーに、陽キャの立花とアキを下につけて３人でがんばるのだが予想通りコスト問題で難航。軽部のそっけないアドバイスが生きて、「らしい」バルブを作れて良かった。ここで一つ感動ドラマが終わる。
そこから新たな取引先となる「ギアゴースト」との付き合いが始まるわけだけども。これがまたいつもどおりの問題が次々発生。佃とのコンペに負けた大森バルブとか、毎度おなじみ帝国重工とか、エリート中のエリートの集まりなんだろうに、どうして人間としてはこんなに最低なんだろうか（全員じゃないが）。できるやつへの嫉妬だよね、全部。ギアゴーストの伊丹社長と天才エンジニアの島津はどちらもできすぎるが故に排除されてしまって、ほんと人間の一番イヤなところを散々見たのだろうなあ、でも佃製作所に出会えたからもう大丈夫だぞ、と安心していたら．．．まさかの伊丹の裏切り！！ぎょえ～～～～～。。。。今から輝かしい未来があるというのに、過去の因縁なんかにこだわって、バカだなあ。。今まで一緒にやってきた島津さんにあんな酷いことを言うなんて、人としても最低。。最初、いい人だと思って読んでいたのにガッカリが強い。どうせヤタガラスで佃製作所にこてんぱんにやられそうな気がする。。。できれば伊丹には、改心して佃チームに入って欲しいな。こてんぱんとかじゃなくて。。そして島津さんはどこへ行った？？ヤタガラスで絶対出てくると思うけど。佃さんとは組まないのかしら。。
あと、殿村さんが実家の農業を継ぐことになるなんて…まあ、本人がやりたくてやる感じだからうまくいって欲しいけど。最初こそなんだこいつ、って感じだったけど、２作目からすっかり好きなキャラの１人だったのに。寂しいなあ。。誰が今後経理やるんだろ。今後、お米とか送ってくるのかな。。
