すべてが猫になる

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ゾラ・一撃・さようなら  (ねこ3匹)

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森博嗣著。集英社


探偵・頸城悦夫のところに志木真智子という謎の女性から依頼が舞い込んだ。タレントであり元
都知事である法輪清治郎のところにある『天使の演習』を取り戻して欲しい、というものだった。
また、法輪は「ゾラ」と名乗る殺し屋から命を狙われているらしい。ルボライターと称して
取材を取り付けた頸城だが、、、。




『洒脱でキュートでスリリング』な、「新感覚ハードボイルド」だそうな。
なぜか新刊が開架にあったので失敬して来ましたv


森さんらしい文体で、お洒落な雰囲気の小説。
ハードボイルドというよりは、大人の粋な恋愛小説、ロマンチスト御用達、といった作風に近い。
『ゾラ』の正体をミステリー要素とするならば、ありきたりすぎたような。
恋愛要素も、主人公含む登場人物に魅力がなく淡白な為か感動も起こらない。
それが意図的なものだと言うなら、じゃあ雰囲気を楽しめるかと言うと微妙。
お洒落である事は否定しないけれど、そこを特筆するほど洒落た小説であるか、、というと
それほどでもない気がする。森さんにしては。

どこをどう読んでも、「普通」なんだよなあ。。。なんとなく紅茶でも飲みながら読むのには
いいかも。あんま感想書く事もないや。とほ。