すべてが猫になる

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有名すぎて尾行ができない/The Day that Never Comes  (ねこ3.6匹)

クイーム・マクドネル著。青木悦子訳。創元推理文庫

平凡すぎる顔が特徴の青年ポールは、恋人のブリジット、元警官のバニーと探偵事務所を始めることにした。さっそく、謎の美女が依頼に訪れる。彼女は国中が注目する不動産開発詐欺事件の被告人三人組のひとりの愛人で、その男の浮気調査をしてほしいと言う。ポールは依頼を引き受けたが、相手を尾行しては見失っているうちに、またも殺人事件に巻きこまれてしまい……。『平凡すぎて殺される』に続く、大好評ノンストップ・ミステリ第2弾!(裏表紙引用)
 
アイルランドミステリー、ポール・マルクローンシリーズ第2弾。
最初に言っておく。前作の内容をほとんど覚えていないので、話があまり分からなかった。。筋だけはついていけたと思うのだが、誰が誰だかイチから覚え直し、前回の人間関係と事件が結構絡んでくるので意味不明。前作ではサクサクテンポよく読めた気がするのだが、今回はページ数も多く、時系列も遡るうえ視点人物が3,4人いるのでかなり混乱した。
要は、<ポールのところに依頼に来た赤毛の女が不倫相手が妻とヨリを戻しているか尾行してくれと言う><その不倫相手が今アイルランド中で有名な不動産詐欺師の1人><その組織の1人が何者かに惨殺される><ブリジットとポールは誤解からまだケンカ中><探偵仲間の1人、元警官のバニーが行方不明><だらしない警察に国民が暴動><ポールの相棒の犬がかわいい>・・・ってところか。これが大筋で、真ん中に警察内部のしがらみとかバニーがいつどこでどういう行動を取っていて今こうなったかとか、ポールとフィルのコンビがうまくいかない様子とかブリジットが独自で探りまわって色々危険な目に遭いつつ真相に近づくとかまあとにかく色々と詰め込んでる。個人的には、ポールとブリジットの活躍を読みたいのにな~~~~色んな要素にページ数が割かれて興味が分散されちゃう。
 
面白いところもあったけど面白くないところも多かった。もうここまでにするかな、と思うが三部作らしいのでまた読むだろうな。。