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激走福岡国際マラソン -42.195キロの謎-  (ねこ3.2匹)

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鳥飼否宇著。小学館


北京オリンピックの代表が決まる福岡国際マラソン。有力選手、外国招待選手、そして有望視されて
いる新人など各ランナーの思惑が錯綜する。そのなかで実力がありながらペースメーカーとして
出場する市川。彼もまたこの福岡にひとつの思いを持っていた。レース途中に、有力選手の死亡
事故があったが、白熱のレースは続く。




まいっちゃったなあ。ヤフーブロガー内で評判が最高にいいこの作品、おいら全然ピンと来なかった。
どうしよう。誰に謝ろう^^;

鳥飼さんでは珍しいんじゃないか。構成が良い。
実況中継と各選手のモノローグでマラソンがリアルタイムに進んで行く、そして謎が提示され、
最後にマラソンのゴールと共に謎が氷解して感動的な場面になる。
読者は涙と共に、伏線の巧みさに感嘆する。

凄くいいじゃないか。。。。

理解が及ばないのではなくて、青春ものと捉えるには自分のイメージするそれとは大幅に違った
事と、死亡事故?の真相が有名な某ミステリ作品で前例を知っていたから。もう一つの
ある選手の謎も、結構早い段階で気付いてしまった。別に「見抜いたぜ!」というつもりで
読んでいたわけではなく、後で「あ、これ、謎だったんだ」と変な衝撃が^^;;
物語として面白くなかったし、数字恐怖症でありマラソンに疎い自分にとっては決して
すらすら読める類いのものでもなかった^^;

文章を繰り返す「ヘン」さは鳥飼さんではおなじみだけれども、今回はランナーズハイの状態を
表現するのにぴったりだったのがおかしい。
作品の出来を貶めるつもりはさらさらないのだけど、どうも自分の感想見るとノリが悪いよね。
言いつつも、その程度。ご容赦を。