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童話を失くした明時に  (ねこ3.7匹)

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高里椎奈著。講談社文庫。

 

祖父から譲り受けた本の内容が書き変わってしまう。こんな呪われた本を遺した祖父は、私を恨んでいたのでしょうか? 孫娘からの依頼を受けた探偵鬼鶫(きのつぐみ)。しかし彼の実力を知る助手の佐々は、秘かに深山木(ふかやまぎ)薬店に調査を頼む。秋は、探偵、探偵助手と3人で依頼主の住む新潟へ。果たして、真相を解くのは誰だ? (裏表紙引用)

 


薬屋探偵怪奇譚シリーズ第5弾。

 

今回はなんと、あの雰囲気探偵・鬼鶫シリーズとのコラボ。過去にそっち読んでて良かった。本気で誰やねんの世界になってたとこだった。助手の佐々も登場。秋との推理対決も始まって盛り上がる。本の内容が変わってしまうという謎もなかなか面白いし。

 

怪奇譚になってから本格ミステリ度は上がっているわけだけど、今作の謎解きはなかなか手口は込んでるし人間関係の妙味も絡んでいて読ませる出来。キャラ読み担当の自分としては、秋が完全に主体となっていてザギとリベザルの存在がいつもより薄めだったかな~と。いつからこうなった。イラストも前の方がイメージに合っていたかな~と。毎回表紙を見て「これ誰だろう」と一考する癖がついてしまった。

 

鬼鶫かなりいいキャラだと思うんだけど、そっちは全然進んでないのね。