青山美智子著。PHP研究所。
2022年本屋大賞第2位『赤と青とエスキース』の著者と装画家が再タッグ! 癒しの青い水彩画と心震わせる物語を収録した、世にも美しいアート×ショート・ショート。 心が疲れたと感じるとき、嬉しいことがあったとき、現状を変えるきっかけが欲しいとき……。 そんなときは、美しい絵画と言葉を味わいながら、ゆっくり自分と向き合ってみるのもいいかもしれません。 本書は、新進気鋭の水彩作家・U-ku(ゆーく)氏のアートから受けるインスピレーションをもとに、ハートフル小説の旗手・青山美智子氏が短い物語を綴った特別な作品集。 読む人によっても、読むタイミングによっても、まったく違う景色を見せてくれる本書の中には、今のあなただけが受けとれる、何かのヒントが詰まっているかも。 大切な人への贈り物にもぴったりな珠玉の一冊です。（紹介文引用）
青山さんのショート・ショート。というより、詩集かな？大人の絵本と言ってもいいかもしれない（ちょっといやらしい言い方になっていないことを祈る）。
U-ku氏の手による青を基調としている水彩画と、それに合わせた青山さんの優しい文章。文体もくるくる回っていたり円を描いていたりとページのイメージに合わせていておしゃれ。
青と聞いて連想するものといえば、自分なら「さわやか」「さみしい」「きれい」かな。優しいだけではなくて、恋愛や人間同士の関係のもつれ、または自分自身への戒めなんかも含まれていて、だけど常に心は健康的で前向き、疲れたときはちょっと休んで、、という感じ。青の持つ特性そのものという印象を受けた。短くて１５分くらいで読めちゃう。カフェなんかでじっくり読むのもいいかもね。
