森博嗣著。講談社文庫。
7編収録の短編集~。
『四季』4冊の準備もすっかり出来上がって、さて『すべてはFになる』の再読を前に
この短編集でウォーミングアップです。(まどろっこしいなおい)
キャラ先行仕掛け満載のメインシリーズも最近のりのりのわたくしですが、何を隠そう
こっちの幻想的文学的な森さん世界も大好き。と言う事で面白かった順に感想。
『いつ入れ替わった?』
作品中唯一のS&Mシリーズです。諏訪野さん、今回は出て来ただけだった!(^^;)
S&Mシリーズだった、というだけのお気に入りポイント。事件とはまっっっっったく
関係のない犀川&萌絵のラストのエピソードにゆきあや悶絶。ファン必読なり!
『不良探偵』
この作品集、一応ミステリーの体裁をどれも取っていてとりあえず殺人が起きます。
事件そのものははい、なんてこたないんですが。シリーズ外でもキャラ先行、そして
設定がメインと言ってしまいますよ。
『赤いドレスのメアリィ』
よくある設定とよくあるオチなんですが。人間の1番悲しい事って忘却なんですね。。
『トロイの木馬』
100ページ強の中編。
ぐおお!わけわからん!!!ネットの専門用語を学んで出直して来ます。。
「これほどエラーの多いスクリプトはないのに、何故か止まらずに走り続ける、
それが人間の仕様だ」のくだりが印象的。
『探偵の孤影』
ん~~~~?なんだかオチ見え見えで退屈なんですが、終わり方が意味深。。
え、つまり彼も?そういうこと?
『ゲームの国』
回文、回文、回文。回文に目覚める刑事が妙に面白い。
これなら、ラスト回文で終わらせて欲しかったな。言葉遊びが楽しいです。
使ってる回文にシリーズキャラとか出て来るしね^^。
『話好きのタクシードライバ』
なんじゃーーーこれはーーー!!!!!!森さんのぼやきかぃ?
小説か?小説なのかこれは?(ーー;)オチがあればいいってもんじゃないぞぅ。
全体的に、まあまあ。いいのもあった。ヤなのもあった。Vシリーズの面々に会えるかと
期待してたけど甘かったか。。