すべてが猫になる

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四季 冬 (ねこ外出中)

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森博嗣著。講談社文庫。

「それでも、人は、類型の中に夢を見ることが可能です」四季はそう言った。生も死も、時間という
概念をも自らの中で解体し再構築し、新たな価値を与える彼女。超然とありつづけながら、成熟する
天才の内面を、ある殺人事件を通して描く。作者の一つの到達点であり新たな作品世界の入口ともなる、
四部作完結編。(裏表紙引用)



…………………………到達点??????
なんでしょうかこれは。。
森博嗣先生が仰っているように、「読破しているファン以外の読者を置いてけぼりに」
してもかまいませんが、シリーズを頑張って追いかけている熱心なファンを置き去りにして
一体どうしたいんでしょうか。。。

正直、何を書いているのかわかるページの方が圧倒的に少なかったです。。
理系の蘊蓄ですとか、専門分野の深い知識ですとか、そういう世の色々な本とはまた違う、
なんだこれは系の。。。この本の内容、わかる人いるのか???
ところどころシリーズのリンクや「あ!このシーンは!!!」という場面なども
盛り込まれているのですが。。

とりあえず、これを「新たな作品世界の入口」にされてもどうしたらいいのか。。。

『近衛兵や軍隊の行進がこの浅瀬で行われたら、水が跳ね上がるだろう。山村の炭焼きの釜の
近く、断層に現れる海の生物の化石。下に膨らんだ回転体のグラスに透過・反射する四角い窓の
映像をトレース。細胞のフラクタルと、リレィベースユニットの二重継承。四次元螺旋の投影に
よる擬似構造の相転移。電磁誘起のまだ見つかっていない最後の関連要因。闇の中をスパイラル
飛行する蝙蝠が見る超音波映像。長鎖分子アクチュエータのフラッタ問題。色素増感センサの
高次安定化。DNAチップの光隔離。ニューロンエレクトロニクスの終末。カーボンナノコイル
サスペンションによる人口微生物。知能創世と(略)』
…………(ーー;)???????