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闇のなかの赤い馬 (ねこ3匹)

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竹本健治著。講談社ミステリーランド

聖ミレイユ学園に通うぼく(室井環)達4人組は、「沢虚学研究会」=「キョガク」の名で
日々ひっそりと活動中。ある日、ウォーレン神父が校庭の真ん中で落雷に遭い、
僕たちの目の前で焼死してしまった!!そしてまたある日、ベルイマン神父が密室と化した
サンルームで焼死体で発見された。。僕は毎晩見る「赤い馬」の夢に悩まされてそれどころじゃ
ないのだが、仲間達はこの謎を解こうと俄然張り切り出した。。。


はーい、困った時のねこ3匹。
悪くないよー。うんうん^^;
読みながら思ったのは、篠田さんの同シリーズ(タイトルど忘れ)読んでる時の気持ちと
似てる。。最初の雰囲気が満点で、ほど良く怖くてほど良く謎が深く好奇心が高まって行く
この感じ。おいら要は西洋風であれば気に入るって事か?^^;いやいや、それはないだろ。。

えーと、この子供達、一体いくつなんでしょうか……?大人でも使えないような言葉を使って
凄い理論的なインテリ風の会話(なんだそりゃ)をかましてますが……。。そして子供が
煙草吸ってます。はい。フクスケ(女)のお転婆っぷりと「ぼく」の夢に怯える性質が
妙に子供らしいのでそれとの凄いギャップが……。。
密室の謎や犯行方法などは完全なる大人向けのもので、まあ竹本さんが「大人向けじゃ」と
仰るならこれで良いのでしょう、はい。あああ、しかしこの突然すぎる終わり方は。。。
もう少し余韻とか名残惜しさみたいなものは。。。

すいません、混乱してますよー。
でも嫌いじゃないですよこれー。
とにかく私が竹本健治という作家に持っていた印象とこの本は見事一致してますね。。

ミステリーランド制覇まであと1冊!(さて何でしょう)