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ミミズクとオリーブ (ねこ4匹)

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芦原すなお著。創元推理文庫

八王子の郊外に住む作家のぼくのもとへ、大学時代の友人が相談にやってきた。謎めいた文言の
並ぶ書き置きを遺して、奥さんが家出したという。自慢の手料理を給仕しながら友人の話を
聞いていたぼくの妻は、たちまち奥さんの所在を突き止めてしまった。さらに、高校時代の
友人で刑事をしている男の自慢話を聞いている内に、女社長殺しの捜査のミスを見つけたばかりか、
事件の真相をも言い当ててしまう……。ひょっとしてぼくの妻は、料理の腕前ばかりでなく、
推理能力にも長けているのだろうか?!シリーズ第1弾!(あらすじ引用)


ひゃっほーv(^^)v大当たり~~v
なんでなんでこんな素敵な作家を今まで読まず嫌いしていたんだろう~~~T_T。。

私は『直木賞作家』というものにそれほど格を感じないタイプなんだけど、すまん、やっぱ普通と
どっか違うわ。。文章が繊細で情緒溢れていて優しくて、それでいてとってもとっても「おかしい」。
登場人物がメインキャラのみならず魅力的。「えっ、そんな面白い台詞をチョイ役に!?」と
思うシーンもどれほどあったか。特に奥さんが風邪で臥せっていた時に来たお医者さんね。
「『はいえ』くらいじゃ」って……^^;;あははあははは。。。あと、歯医者さんね。
歯ー落とすな落とすな^^;;歯を吹くな吹くな。大丈夫かこの人で。
奥さんと「ぼく」の会話も最高。友人の説明にいちいち茶々を入れる「ぼく」にすぐさま
「あなた」「あなたったら」「あなた、ちゃんと聞きましょう」「あなた」「あなた」「あなた」
……^^;;;一見夫が尻に敷かれているようで、実はとっても円満夫婦。奥さんが風邪を
引いた時の「ぼく」の医者への突っ込みっぷりがなんともつぼ。「ああっ。布団めくると
寒いのでは。。布団の上から診察出来ませんか」「ああっ、聴診器は暖めて……。。」
それに対する医者の冷静なツッコミもキマってます。
あと、友人の河野さんが毎回お土産を「お礼に」と送ってくれます。
夫が毎回それを見て「万歳」するんです^^;;;うひ~~。このお約束が1番好きかも。

そして毎回作品の最後に現れる庭のミミズク。。。い、癒される。。。

これはもう読まないと損じゃない?おいら早速続編買って来たぞぅ。(いっぱい出てるのね^^)

しかーーーーーーーーーーし!!(上げて落とす)
ミステリーとしてはユルいです!!!
その点に自分は辛口だと思われる方はご注意のほど。。。


※べるさん、beckさん、この本に出会えたのは貴方達のおかげ……(*^^*)ありがとです。