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浦賀和宏殺人事件 (ねこ3匹)

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講談社ノベルス


「密室」をテーマにした書き下ろし小説です。

130ページ強の作品なので、中篇といってもいいかも。

ミステリ作家、浦賀和宏氏が主人公です。
彼には目下悩みがあり、それは密室ミステリの執筆が難航していること。
そんな折、浦賀氏のファンだという女子大生が惨殺。彼女が最後に会っていたのは
浦賀和宏。そしてもう一つ別で進行する事件?
その驚愕の真相とは。


うーーーん。。。こいつはなんとも。。
作中作の方が面白かったような(笑)。最近マルコシの隠れファンなもんで。
狙いがあるとはいえ(おっと)実在の作家を実名で挙げこき下ろし、一般の読者の
書評への不満も包み隠さず発言。別に真面目にとりませんが、怒りを買いそうなんですけど。


本作は、いい作品とは言いがたいものがありますね。
トリックが、浦賀氏でもそれやるの?という種類のものでしたし。
一(いち)登場人物の主観を伏線の一つにされても困ります。。。

今までの作品とは微妙に作風が違うので、ファンには物足りないでしょうね。
かと言って、こういうおふざけが過ぎたともとれる内容は一般にも薦めにくい。。

これで浦賀氏は「普通」なんですよ、みたいなアプローチをするしかないかな。