すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

イナイ×イナイ  (ねこ3.6匹)

イメージ 1

森博嗣著。講談社ノベルス


「私の兄を捜していただきたいのです」
美術品鑑定を生業とする椙田事務所を訪れた黒衣の美人・佐竹千鶴はこう切り出した。都心の一等地に
佇立する広大な佐竹屋敷、美しき双子、数十年来、地下牢に閉じ込められているという行方不明の兄・
鎮夫。そして自ら<探偵>を名乗る男が登場する。旧家で渦巻く凄惨な事件の香り……。
新章開幕、Xシリーズ第1弾!!



新シリーズ、なかなか良いじゃないか!(にこにこ^^)
全てのシリーズを謎を残し伏線をばらまきじらし続け、神業のごとく徐々に徐々にリンクさせていく
森世界。でもいいかげんに収拾つけないと見限られても知らないぞ~、と思っている暇もなく、
遂には前回の「Gシリーズ」が終結しないまま新シリーズ突入というはたからみたら無謀とも見える
新展開。

地味だけど、また今までとは違った雰囲気、趣きを感じさせる本格ミステリー。
森さんがこういうものを……という意外性が面白くさせている感もあるし、謎解きものとしては
今回もユルめ。そしてまた、リンクを楽しむぞ。(そこは一緒か^^;)
本書だけに限って言えばS&MよりもVシリーズのファンにウケそうな。
「美術品鑑定」と言えば、、あの人ですよあの人(くくく^^v)

間違いなく、Gシリーズよりは面白くなると思われ。


このシリーズは姉貴としら菊さんと紅子さんしか着手してないのかな?(検索情報)
立場が逆転しちゃったか。(ぷぷ)