すべてが猫になる

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嵐にも負けず/Hurricane Force  (ねこ3.9匹)

ジャナ・デリオン著。島村浩子訳。創元推理文庫

新町長シーリア就任のせいで、シンフルの町はいまだ落ち着かない。長年、行方不明だったシーリアの怪しい夫も現われ、不穏さは増すばかり。そんななか、ハリケーンが襲来、困難な状況をあまたくぐり抜けてきたフォーチュンも、自然災害にはお手上げだ。なんとかやり過ごしてほっとしたのもつかの間、嵐はとんでもない置き土産を残していっていた……。今度は、偽札に殺人?! フォーチュンに公私ともども最大級の危機が迫る! 破天荒すぎな老婦人ふたりの助けを借りて、フォーチュンは町と自分の窮地を救えるか? 好評〈ワニ町〉シリーズの第7弾!(裏表紙引用)
 
CIA秘密工作員フォーチュン&アイダ・ベルとガーティのぶっとびおばあちゃんズが活躍するワニ町シリーズ第7弾。
 
また殺人事件が起きるけど、フォーチュンがシンフルに来てまだ5週間しか経っていないっていうね…笑。今回はシンフルの町にハリケーンがやって来た。町の嫌われ者シーリアの元夫マックスがなにやらお騒がせな感じで帰ってきたと思ったらさっそく殺されて、しかもフォーチュンのほうは偽札にまつわる因縁の武器商人・アーマドに命を狙われそうっていう大騒ぎの回。今回はカーターに便器が投げつけられたり、棺に入ったガーティが暴走してホットドッグの屋台に激突したりとお笑いポイントも絶好調。ただ、フォーチュンとカーターの気になる展開が……ついに……ついに恐れていた通りのことに。。この結末では終われない、作者を信じて次を待つ。
 
余談だけど、解説の方、本編を読んでいらっしゃらないのかな?と思わせる記述があるのだけど。328ページ1行目から2行目までのくだり。読んでたらなんでどうなったか知らないんだろう?