すべてが猫になる

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スリー・カード・マーダー/Three Card Murder  (ねこ3匹)

J・L・ブラックハースト著。三角和代訳。創元推理文庫

被害者は、空から降ってきた。落下したと思われたフラットの五階の部屋は無人で、玄関ドアは内側から釘と板で封じられていた。この不可解な密室殺人を捜査するのは、サセックス警察重大犯罪班のテス・フォックス警部補。しかし彼女は、現場の壁にダーツで止められていたチラシを見て愕然とする。それはかつて、妹を救うために自分が犯した殺人を示唆していた。いまは詐欺師として生きる妹のために……。密室殺人×警察小説の新シリーズ開幕!(裏表紙引用)
 
タイトルやあらすじ、設定が面白そうすぎて期待しすぎてしまった、最初の勢いだけで結果全然面白くなかった。。創元の海外ミステリーは好んでよく読むのでここまで言うこと自体あまりないのだが、、イギリスのKindleナンバーワン・ベストセラーと言われても首を傾げざるを得ない。
 
ちょっと仲違い中の詐欺師の妹×重大犯罪班の警部補の姉という奇抜なタッグ、目撃者、犯人のいない転落&首裂き殺人と設定は申し分ないというのに。え、さんざん引っ張って密室トリック暴きそれで終わり?っていう感じだし、大物の割に父親あっさり殺されるし、犯人後出しもいいとこだし。。ていうか警部補テスの父親がここまでの大犯罪者だってことがバレないサセックス警察ってそもそもなに。。なにより、ミステリーなのに全く話が終わらなかったことがガッカリ。シリーズだから続編ありき、なのは慣れてるけどさすがにここまで「途中」なのは初めてだ。。しかもファミリーものだったなんて。悪いけどもう続き読まないよ。