すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

消える「水晶特急」 (ねこ3.8匹)

光文社文庫。吉敷シリーズ第4弾。 国鉄が開発した一等展望車両「クリスタル・エクスプレス」。その 試乗会にはマスコミ関係者や有名人が招待され、上野ー酒田までの 処女旅行と、代議士の加灘耕平の選挙の票稼ぎも兼ねて出発を待つばかりとなった。 しかし…

メビウス・レター (ねこ3.2匹)

北森鴻著。講談社文庫。 美術部の男子高校生が、校内で謎の焼身自殺。数年後、作家・阿坂龍一郎宛に 事件について詳しく追跡した手紙が次々と届く。謎の差出人は、なぜ阿坂の元に 手紙を送りつけて来るのか。 そして、阿坂は近所のファンだというストーカー…

北の夕鶴2/3の殺人 (ねこ3.8匹)

光文社文庫。吉敷シリーズ第3弾。 吉敷の元に、5年前に離婚した妻・通子から電話がかかって来た。 ただならぬ問題を抱えた気配だったが、通子は用件を話さない。彼女を追って 上野駅へ赴いた吉敷は、発車直後の「ゆうづる九号」に乗った通子の姿を見つけた…

ゲームの名は誘拐 (ねこ4.3匹)

東野圭吾著。光文社文庫。 犯人側の視点のみで描かれた、狂言誘拐ものです。 広告プランナーの佐久間は、クライアントの葛城に自信ある企画を潰されてしまう。 怒り心頭で葛城家に赴いた佐久間は、偶然家出しようとした葛城の娘に出会った。 佐久間はゲーム…

出雲伝説7/8の殺人 (ねこ3.6匹)

光文社文庫~。吉敷シリーズ第2弾。 山陰地方の六つのローカル線に、同日若い女性のバラバラ死体が到着した。 そして胴体は大阪駅に到着。いずれも終着駅で、網棚の上から発見されている。 残る首はどこへ行ったのか? 身元不明のまま捜査は進み、その女性…

銀河列車の悲しみ (ねこ3.8匹)

阿井渉介著。講談社文庫。 誘拐された少女が無事保護され、「銀河鉄道に乗った」と証言。 一方、本物のゴジラに襲われたと訴える青年が出現。 そしてミステリアス銀河鉄道に乗った乗客60人が列車ごと消失。 列車は黒焦げで、一人の死体を乗せたまま木の上…

今はもうない  (ねこ3.7匹)

森博嗣著。講談社文庫。 避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で一人ずつ死体となって発見された。二つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が…。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくな…

直線の死角 (ねこ3.6匹)

山田宗樹著。角川文庫。第18回横溝正史賞受賞作。 企業ヤクザ顧問を務める小早川弁護士の事務所に、2件の交通事故弁護の 依頼が持ち込まれた。 1件は、加害者は20歳の女性で反省や謝罪の意志がない。 もう1件は、加害者の事後処理が完璧であるが不審…

パラレルワールド・ラブストーリー (ねこ4.4匹)

東野圭吾著。講談社文庫。 大手コンピュータメーカーの研究者として勤める崇史は、大学院在学中に 毎朝利用する山手線で恋に落ちた。就職し、彼女とは結局言葉も交わせないまま 月日は流れる。 そしてある日、崇史の親友である同じ会社に勤務する智彦が、恋…

夏期限定トロピカルパフェ事件 (ねこ4匹)

米澤穂信著。創元推理文庫。 待望のシリーズ第2弾。 小鳩くんと小山内さん。高校生の二人は恋人同士ではなく、「依存関係にないが 互恵関係にある」変な関係。お互いに「小市民」たらんとし、小市民であるために プラスな関係を続けている。 夏休みに突入し…

魔物どもの聖餐 (ねこ3.8匹)

積木鏡介著。講談社ノベルス。 久羅の脳髄に囁かれるのは恐ろしい殺人鬼の「復讐せよ」というおぞましい計画。 桔梗荘に集まる人間を皆殺しにせよと言うのだ。 そこに到着したのはなんと謎の王族一家たち(なぜか日本人^^;)。 舞台は奇妙な桔梗荘からお…

少年名探偵 虹北恭助の冒険 (ねこ3.8匹)

はやみねかおる著。講談社ノベルス。 虹北堂という古本屋に生息する小学六年生の虹北恭助。同世代の子供との 会話はつまらないと嘯き、高校生程度の学力はありながら実は不登校児。 ガールフレンドの響子ちゃんはそんな恭助を日々心配し、淋しい想いをしてい…

寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 (ねこ3.7匹)

光文社文庫。吉敷シリーズ第1弾。 浴室で発見された、顔の皮を剥がされた女性の死体。死亡推定時刻には、 女性は寝台特急「はやぶさ」に乗っていたという。 不可能犯罪に挑む我らが吉敷刑事。続いて起きた第二、第三の殺人。 吉敷はこの完全犯罪を暴く事が…

灰色の仮面 (ねこ3.5匹)

講談社文庫。 「最後の1行まで犯人がわからない!」が売り文句の作品。 フリーライターの山岸は、ある晩近所のマンションから女性の悲鳴を聞いた。 痴話喧嘩だろう、と無視して帰宅した山岸だが、ふと気にかかって マンションの部屋まで赴いた。部屋には女…

Killer X (ねこ3.8匹)

クイーン兄弟著。←書いてて恥ずかしいんですが……(^^;)。光文社カッパ・ノベルス。 文庫が出てしまいました・・・。もうクイーン兄弟ではなくなっています。 そういうことで、もういいだろうと勝手にこの書庫(笑)に。ええ、こっちなんです。 ノベルス…

人魚とミノタウロス (ねこ3.7匹)

氷川透著。講談社ノベルス。 氷川透シリーズ第3弾。 学生時代に傾倒していた親友、生田(精神科医師)に招かれ、 厚生病院に赴いた氷川透。その病院内の面接室で、身元不明となった 焼死体が発見される。死体は生田と目されたが、発見現場は 氷川が招かれた…

百番目の男/The Hundredth Man (ねこ3.6匹)

ジャック・カーリィ著。文春文庫。2005年「このミス」6位ランクイン作品。 デビュー作です。 売り文句は、「今年最大の驚愕!」。 連続斬首事件が発生し、異常犯罪担当部署に配属されたカーソン刑事。 首を鋭利に切断された死体、死体のある部位に刻ま…

死神の精度  (ねこ4匹)

伊坂幸太郎著。文藝春秋。第57回日本推理作家協会賞受賞作。 CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者…

第三の時効 (ねこ4.3匹)

横山秀夫著。集英社文庫。 6編収録の短編集。 今後これは「F県警強行犯シリーズ」となったそうで。 第一線で活躍する刑事達の物語。 そう、これは単なる事件の謎解き小説ではなく、刑事と事件記者、熱い 男達を描いた人間ドラマなのです。 警察内部のリアリ…