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出雲伝説7/8の殺人 (ねこ3.6匹)

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光文社文庫~。吉敷シリーズ第2弾。


山陰地方の六つのローカル線に、同日若い女性のバラバラ死体が到着した。
そして胴体は大阪駅に到着。いずれも終着駅で、網棚の上から発見されている。
残る首はどこへ行ったのか?
身元不明のまま捜査は進み、その女性は死亡推定時刻「出雲1号」の個室に
乗っていたという情報が。
偶然故郷に帰っていた吉敷刑事は、ある仮説を元に捜査を始めるがーーー。


画像、自分が持っている本と違いますけどすいません^^;これは実家にある方。
私は新装丁の白い本で読みました。


吉敷竹史、走る!!(笑)
前作よりトラベル・ミステリー度は高し。
出ました!時刻表!ひぃぃ。。(時刻表アレルギー^^;)
流し読みしたけれどお許しあれ。ちゃんと吉敷さんの説明に脳みそは追いついてますから。

五穀の起源やヤマタノオロチの論争など、面白かったですよ。これ、吉敷さんちゃんと
お勉強してるけど関係あるのかな?と疑ったこともお許しあれ。
こういう恐怖度を高める専門のお話や、事件の猟奇性など、「占星術殺人事件」を
彷彿とさせましたねえ。ここが、単なるトラベルものでなく本格テイスト、島田ブレンド
あってさすがという感じですね。  (ブランドとの打ち間違いではないです^^;)↑

トリックについては、占星術ほどの驚きはなかったですけども
犯人を追いつめる手段などがやはり面白みがあります。ここが一番盛り上がりましたわたし。
あの人をコマに使うとは、やってくれますね。これが島田さんですよ。

トラベル・ミステリというと語弊があるでしょうか。
自分は、こっちが正真正銘、本物のトラベル・ミステリじゃないの?と
考えちゃいました。


あとは、もう少し吉敷さんの事が知りたいな。これから、なんでしょうか?