すべてが猫になる

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銀河列車の悲しみ (ねこ3.8匹)

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阿井渉介著。講談社文庫。


誘拐された少女が無事保護され、「銀河鉄道に乗った」と証言。
一方、本物のゴジラに襲われたと訴える青年が出現。
そしてミステリアス銀河鉄道に乗った乗客60人が列車ごと消失。
列車は黒焦げで、一人の死体を乗せたまま木の上にひっかかった状態で発見される。
この不可解な事件の数々の狙いは何か。犯人の目的と奇妙な出来事の真相はーーーー。


またまたあまりすさんオススメの作家さんです。
たくさんこの作家さんの作品が紹介されていたのですが、その中で私は迷わず本書を選びました。
なぜって、見て下さいよこの↑あらすじを!めちゃくちゃでしょう。
これをどう収拾つけるのか、どういうありえない真相が用意されているのか。
ええ、実は野次馬です。思い切り「そんなばかなー!!」と叫んでやろうという
意気込みで、なんと一気読みしました。


面白かったのですよ。(思うつぼ^^;)
正直、ありえないけど納得できる、というものでもありません。
期待値を8としたら、8だったという感じです。
期待していたそのままのものがここにはありました。不満はありませんね。
狙い通り、トリックや犯人の心理に「そんなばかなー!!」と叫ぶことが出来、
わたくし本懐を遂げました。
トリックに関しては、例えばゴジラ目撃などは想像の範疇でしたが。

文章の妙や、小説としての完成度などを期待してはいけません。
軽い気持ちで、こたつでコーヒーとみかんなどを友に楽しく読みましょう。


間違いなく自分はこれ一作では終わりませんね。
派手好きさん、チャレンジ精神旺盛な方はよってらっしゃい。


あまりすさん、またしてもお世話になりました。