すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2018-01-01から1日間の記事一覧

タイムカプセル  (ねこ3.5匹)

折原一著。講談社文庫。 栗橋北中三年A組の有志八人が埋めたタイムカプセル。誰も会ったことのない不登校の不破勇の小説も中にあった。十年後、メンバーたちに「選ばれ死君たち」宛の不気味な案内状が届く。卒業式に出られなかった綾香は当時のメンバーと会…

サテンのマーメイド  (ねこ3.7匹)

島田荘司著。集英社文庫。 輝く青い瞳、魅惑的なプロポーションにサテンのドレスをまとった女は何に怯えているのか?アメリカ西海岸で探偵をする〈わたし〉の許に、雨の金曜日の夜、仕事の依頼に現れた女はサラと名乗った。フェラーリを駆って自分を12時まで…

叔父殺人事件 グッドバイ  (ねこ3.7匹)

折原一著。講談社文庫。 叔父が死んだ。ネットで呼集された男女四人がワゴン車内で練炭集団自殺を図った。その中に“僕”の叔父の四郎がいた。リーダー格の女性だけが命を取り留めたが意識不明。叔父のふだんの言動から偽装殺人を疑う叔母の厳命で、関係者を調…

黙の部屋  (ねこ3.7匹)

折原一著。文春文庫。 古物商の店先で偶然見つけた一枚の奇妙な絵。美術雑誌の編集長・水島純一郎はその謎の画家、石田黙に魅せられ、ネットオークションや関係者を訪ね歩くうちに、不可解な事件に巻き込まれていく。誘拐、監禁、そして謎の招待状…。虚実の…

高山殺人行1/2の女  (ねこ3.6匹)

島田荘司著。光文社文庫。 斎藤マリに不倫の相手・川北留次から、突然「女房を殺してしまった!警察に自首しようと思う」という電話が…。窮地に立たされた2人は、1つの計画を思いつく。清里―軽井沢―上高地―高山を結ぶ山岳ドライブで、恐怖と戦慄のサスペンス…

被告A  (ねこ3.7匹)

折原一著。ハヤカワ文庫。 東京杉並区で起きた連続誘拐殺人事件は、死体に残されるトランプの絵柄から“ジョーカー連続殺人事件”と呼ばれた。田宮亮太は、自供により被告として法廷に引き出されるものの、一転して無罪を主張し、逆転の秘策を練る。一方では新…

赤い森  (ねこ3.5匹)

折原一著。祥伝社文庫。 「あの家で何が起こったのか、実際のところ、誰も知らないんだ」樹海の入り口に立つ民宿の主人は、客の反応を窺いながら満足げにうなずいた。森の奥深くにある山荘で起こったといわれる一家惨殺事件。その真相を知ろうと足を踏み入れ…

侵入者 自称小説家  (ねこ3.7匹)

折原一著。文春文庫。 クリスマスの朝、発見された一家4人の惨殺体。迷宮入りが囁かれる中、遺族は“自称小説家”の塚田慎也に調査を依頼する。彼が書いた、同じく未解決の資産家夫婦殺人事件のルポを読んだという遺族。2つの事件の奇妙な共通点が浮かびあがり…

嘘でもいいから誘拐事件  (ねこ3.2匹)

島田荘司著。集英社文庫。 TPSテレビ、夜のお楽しみ番組「八時スペシャル」。やらせの権化と誰もが恐れる軽石三太郎ディレクターと取材班(ターボとタックのウルトラお調子コンビ)が「こんばんワン」と鳴く犬を求めて東北の秘境、鬼首村に繰り込んだ。大雨の…

黒い森  (ねこ3.5匹)

折原一著。祥伝社文庫。 「ミステリー・ツアーの目的地で待っている」駆け落ちする二人の恋人に、同じ内容のメールが届いた。行き先は、樹海の奥、作家が家族を惨殺したと伝えられる山荘。ツアー客が一人、また一人と樹海の闇に消えてゆく中、恋人が待つ目的…

潜伏者  (ねこ3.6匹)

折原一著。文春文庫。 若手ルポライター・笹尾時彦は、新人賞の下読みのバイトで奇妙な原稿に遭遇した。「堀田守男氏の手」と題されたそれは、どうやら北関東で次々に起きた少女失踪事件を題材にしているようだ。興味をそそられた笹尾は、調査に乗り出した。…

望湖荘の殺人  (ねこ3.5匹)

折原一著。光文社文庫。 大型家電量販店の経営者・二宮大蔵に毒の塗られた剃刀と殺人予告の脅迫状が届いた。いったい誰が…?大蔵はある人物の協力を得て容疑者を五人にしぼり、信州の山荘パーティーに招待した。目的は殺人者の抹殺!―大型台風が山荘を襲った夜…

嘘でもいいから殺人事件  (ねこ3匹)

っ 島田荘司著。集英社文庫。 テレビ界にこの人あり、「やらせの三太郎」と異名をとる軽石ディレクターと取材班が大胆なやらせ番組を企んで、東京湾に浮かぶ無人島に乗りこんだ。折りからの台風接近で大きな密室となった島でスタッフのカメラマンが何者かに…

嘘でもいいから殺人事件  (ねこ3匹)

島田荘司著。集英社文庫。 テレビ界にこの人あり、「やらせの三太郎」と異名をとる軽石ディレクターと取材班が大胆なやらせ番組を企んで、東京湾に浮かぶ無人島に乗りこんだ。折りからの台風接近で大きな密室となった島でスタッフのカメラマンが何者かに殺さ…

追悼者  (ねこ3.5匹)

折原一著。文春文庫。 浅草の古びたアパートで絞殺された女が発見された。昼は大手旅行代理店の有能な美人OL、夜は場末で男を誘う女。被害者の二重生活に世間は沸いた。しかし、ルポライター・笹尾時彦はOLの生い立ちを調べるうち、周辺で奇妙な事件が頻発し…

沈黙の教室  (ねこ3.7匹)

折原一著。ハヤカワ文庫。 青葉ヶ丘中学3年A組―悪魔のようなこのクラスを、担任教師が名づけて「沈黙の教室」。何者かが不気味な恐怖新聞を発行し、つぎつぎと粛清の対象を指名していく。そして行なわれる残酷ないじめ。やがて20年がたち、クラスの同窓会の…

逃亡者  (ねこ3.7匹)

折原一著。文春文庫。 同僚だった女に持ちかけられた交換殺人の提案に乗り、一面識もないその夫を殺した罪で逮捕された友竹智恵子。だが、警察の不手際から脱走に成功した彼女は、整形手術で顔を造り変え、身分を偽り、逃亡を続ける。時効の壁は15年。DVの夫…

行方不明者  (ねこ3.6匹)

折原一著。文春文庫。 埼玉県蓮田市、黒沼の畔に建つ二つの名家で起きた一家惨殺事件と失踪事件。ライターの五十嵐みどりは取材を通じて四人家族の闇を浮き彫りにしていく。一方、戸田市では謎の連続通り魔事件が発生。売れない推理作家の「僕」は、小説の取…