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赤い森  (ねこ3.5匹)

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折原一著。祥伝社文庫

「あの家で何が起こったのか、実際のところ、誰も知らないんだ」樹海の入り口に立つ民宿の主人は、客の反応を窺いながら満足げにうなずいた。森の奥深くにある山荘で起こったといわれる一家惨殺事件。その真相を知ろうと足を踏み入れた者が遺した「遭難記」。謎に惹かれ、また新たな若者が森の奥へと招かれた―。迷いと惑い、恐怖が錯綜する、驚愕のダークミステリー!(裏表紙引用)
20.8.27投稿。
 
「黒い森」に続いての樹海ミステリー。薄い本のやつで第一部の「樹海伝説」は読んだことがあると思うのだが、サッパリ内容も覚えていないしちょうど記事もないしなので再読しつつ。
 
第一部「樹海伝説」は若いカップルが樹海に入り山荘を目指す。そこへストーカーの男が追いかけていく。ストーカーが殺人者かと思わせて~~がいつもの折原作品だからと身構えたものの、それを上回るどんでん返し。今更ビックリはしないけど。折原作品に出てくるストーカーって人物造形がワンパターン。。
 
第二部「鬼頭家の惨劇 樹海ゲーム」は宿の主人が見つけた湖畔の死体と死体が持っていた「遭難記」。記憶喪失の男。山荘の作家&画家一家視点が面白い。夫婦のポイント制というか張り合いというか。。でもちょっと凝りすぎ。。シーン全部アレだったっていうのこないだ折原作品で読んだしなあ。。
 
第三部「赤い森 鬼頭家の秘密」ですべての謎明らかに?と思ったら、これ回収できてる?^^;期待したのになあ。引っ張った割にごちゃついただけかな。宿の主人がいい味出してるけど。
 
以上。うーん、お話は面白いけど「黒い森」と続けて読むとちょっと、いやかなり飽きるかも。。折原ワールドは堪能できるけど。