すべてが猫になる

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望湖荘の殺人  (ねこ3.5匹)

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折原一著。光文社文庫

大型家電量販店の経営者・二宮大蔵に毒の塗られた剃刀と殺人予告の脅迫状が届いた。いったい誰が…?大蔵はある人物の協力を得て容疑者を五人にしぼり、信州の山荘パーティーに招待した。目的は殺人者の抹殺!―大型台風が山荘を襲った夜、招待客が次々に死んでいく。生き残るのは誰だ。(裏表紙引用)
20.8.22投稿。
 
う~ん。。。折原作品にしてはトリックがいまいち…。とにかく人物造形がヒドかった。特に男性、クズばっかり。。リアリティがないのが強みの作家さんなのだけど、今回はちょっと平常心で読めないぐらいクズ男の集まりだったなあ。。
 
それはともかく、得意のあのトリックが今回は単純だったような。と、見せかけて実は、と見せかけてのまた実は、が結構普通にオマエが犯人だった、みたいな。。クズ男ばかりだからすごく緊迫感があるんだけど。絶対捕まって欲しくないし。。大物が小物を集めて自分を狙ってる人間を特定するという設定や台風でクローズドサークルになったのは好みだったけども。ジェイソンがいっぱい、みたいな。途中までは楽しめたからまあいいのかな。