すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第9位 『黒い家』 著/貴志祐介

約半年かかってあたためて来たオールタイムベストも、一桁台になると妙に寂しくなるもんです。 このあたりから、意外な作品を登場させる、という楽しみがなくなって来ますしね^^;皆さん、 8位以降登場作品をこっそり予想されてみてはいかがでしょう^^ …

死者が飲む水  (ねこ3.5匹)

島田荘司著。講談社文庫。 札幌の実業家赤渡雄造のバラバラ死体が二つのトランクに詰められて、自宅に届けられた。鑑識の 結果、死因は溺死、殺害場所は銚子と推定された。札幌署牛越刑事が執念の捜査で肉迫した容疑者 には、鉄壁のアリバイがある!札幌、東…

RED RAIN (ねこ3.5匹)

柴田よしき著。ハルキ文庫。 二十一世紀の初頭、宇宙から飛来したD物質による感染者「Dタイプ」は、全世界で増え続けていた。 全身から青白い光線を発し、超人的なパワーで人間に襲い掛かり血を吸う彼らは、まるで吸血鬼の ようだった。世界的なプロジェク…

99999【ナインズ】/When the Nines Roll Over (ねこ4匹)

デイヴィッド・ベニオフ著。新潮文庫。 走行距離計の数字が回転する瞬間を楽しみに待つドラマーと、そんな彼を捨ててゼロがいくつも並ぶ 契約書にサインする女性歌手の哀楽を描く表題作。若年兵がチェチェンの戦地で古参兵や老婆に 翻弄される「悪魔がオレホ…

殺人ダイヤルを捜せ  (ねこ3匹)

島田荘司著。講談社文庫。 綾子は商社の電話交換手である。夜の退屈しのぎに女友達からそそのかされて、テレフォン・セックス を始めた。そしてある夜、ダイヤルをまわしたとたん、耳に入ったその声!綾子がその番号の持ち主を 知ったとたん、事態は驚愕の方…

第10位 『大誘拐』 著/天藤真

やっとここまで来た、第10位。おそらくどなたも予想しなかったであろう、天藤真の代表作 『大誘拐』が満を持してここにランクインでございます。 1991年に映画化、週刊文春による『20世紀ベスト・ミステリー』堂々の第1位獲得、 第32回日本推理作…

お葬式  (ねこ3匹)

瀬川ことび著。角川ホラー文庫。 授業中に突然鳴り出したポケベルの電子音。あわてて見た液晶画面に表示されたメッセージは 『チチキトク』。病院で、豪華なカタログをかかえてやってきた葬儀社を丁重に追い返して母は 言った。「うちには先祖伝来の弔い方が…

模倣密室 -黒星警部と七つの密室-  (ねこ3.7匹)

折原一著。光文社文庫。 白岡と春日部で、猿が人を襲う事件が連続した。そんな中、一組の男女が密室の中で発見される。 女性は後頭部を殴られて重体、男は軽傷だったため、狂言との見方が強まる。しかし、密室マニアの 黒星警部が葉山虹子と駆けつけて、事件…

マーチ博士の四人の息子/Les Quatre Fils du Docteur March (ねこ3.7匹)

ブリジット・オベール著。ハヤカワ文庫。 医者のマーチ博士の広壮な館に住み込むメイドのジニーは、ある日大変な日記を発見した。書き手は 生まれながらの殺人狂で、幼い頃から快楽のための殺人を繰り返してきたと告白していた。そして 自分はマーチ博士の4…

嗤う伊右衛門  (ねこ4.2匹)

京極夏彦著。角川文庫。 疱瘡を病み、姿崩れても、なお凛として正しさを失わぬ女、岩。娘・岩を不憫に思うと共に、お家 断絶を憂う父・民谷又左衛門。そして、その民谷家へ婿入りすることになった、ついぞ笑ったこと なぞない生真面目な浪人・伊右衛門ーー。…

第11位 『煙か土か食い物』 著/舞城王太郎

ランキング上位当然の舞城王太郎メフィスト賞受賞作。オールタイムベスト中では”新人”作家。 ベテラン勢を押しのけての迷いなき第11位登場です。この作品より下位に鎮座ましましている 傑作群をとくとご覧。それだけで、どれだけゆきあやがこの作品を特別…

今昔続百鬼 雲 ー多々良先生行状記ー  (ねこ4匹)

京極夏彦著。講談社文庫。 「あなたーー妖怪お好きですか」。その男は真顔で尋ねる。これぞ多々良勝五郎大先生。人の迷惑 顧みず、怪異求めて六十余州を西東。河童に噛み殺された男、物忌みの村を徘徊する怪人、絶対 負けない賭博師、即神仏の神隠し……。セン…

ハード・ラック・ウーマン  (ねこ3.7匹)

栗本薫著。講談社文庫。 「悪い星の下に生まれた女」ーーーライが殺された。オレたちのロックバンドナイトメアのグルーピー だった。誰もその本名を、その哀しい過去を知らない。オレはハード・ロックの神話をいくつでも 思い出すことができる。シド、ジミ、…

仮面舞踏会 -伊集院大介の帰還-  (ねこ4.2匹)

栗本薫著。講談社文庫。 パソコン通信が生んだバーチャル・アイドル<姫>。その正体を巡りパソ通仲間は大騒ぎを繰り広げ ている。渋谷ハチ公前に<姫>がついに姿を現すという約束の日、その場所で一人の女子大生が 惨殺された。彼女は本当に<姫>なのか!…

第12位 『オリエント急行の殺人』 著/アガサ・クリスティ

出たよ12位にして王道。王道にして本格。その正体はみんな大好きアガサ・クリスティの 代表作の一つ、『オリエント急行の殺人』! 江戸川乱歩、横溝正史、エラリー・クイーン、ディクスン・カー……ありとあらゆるベタベタ 本格や探偵小説をミステリ好きのレ…

狐火の家  (ねこ3.9匹)

貴志祐介著。角川書店。 『硝子のハンマー』から4年。弁護士純子&防犯探偵榎本堂々のカムバック! ますますヒートアップ!ちょっぴりファニーなコンビが4つの密室に挑む傑作ミステリ。 こんな密室を待っていた! 青砥純子……本邦初!密室専門(?)の天然…

伊集院大介の新冒険  (ねこ3.9匹)

栗本薫著。講談社文庫。 平和で小綺麗だけが取り柄の新興住宅地から、平凡な主婦と娘が忽然と姿を消した。二つの死体を 残して。互いに無関心だった住民たちは、事件について情報交換をするうち、次第に親密さを増して いく……。事件の核心を衝く、大学院生・…