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仮面舞踏会 -伊集院大介の帰還-  (ねこ4.2匹)

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栗本薫著。講談社文庫。


パソコン通信が生んだバーチャル・アイドル<姫>。その正体を巡りパソ通仲間は大騒ぎを繰り広げ
ている。渋谷ハチ公前に<姫>がついに姿を現すという約束の日、その場所で一人の女子大生が
惨殺された。彼女は本当に<姫>なのか!?手掛かりはすべてパソコン・モニターの中、未曾有の
難事件に挑む伊集院大介!(裏表紙引用)



うぉ~v(T^T)vうぉぉ~~v(T^T)v
姉貴ありがとう~~~~~
興奮しまくりの初・伊集院もの長編でした!(いやもう、これ電話だったら唾飛ばしまくってます)
やっぱり姉貴、ゆきあやの好みわかってるぅ。これは姉貴の中で超・お薦め本だったに違いない。

実は、ところどころシリーズ飛ばして読んでいるので、この間まで側にいたはずの伊集院さんが
「帰還」と言われても目が点でしたが^^;まあ、二年間くらい稔君から離れあそばされていた
模様。何があったんだろ?積読期間が終わったらシリーズ集めなくてわ。。。


500ページ強の長編とはいえ、チャットの会話が多いのでさくさく読めます。前作から思って
たんですが、栗本さんの文章って「改行があまりなくて字がぎっしり詰まっているけど平仮名が
多い」んですよねえ。。会話文にそれが顕著なので、伊集院さんの演説に限ってこうなっちゃうの
かもしれないけど。
そう、伊集院さんの演説が凄かった(笑)一堂、口ポカーンになってます。
こういうチャットを介して謎解きをする、というパターンはおいらは初めてだったので、
大変面白いと思いましたよ。しかも、伊集院さんの頭の良いこと^^;ポアロやエルみたいに
迷ったりしないんですよね。稔君の話を聞いてちょっとパソコンいじっただけで、もう
真相に辿り着いてます(笑)それが嫌味がないし自慢げでもなんでもないんだからもう。

その点も気に入った一つではあったのですが、ストーリー中盤からラストまでの流れが
大変ゆきあや好みでした。おいら、こういう「イタい人」が出て来るお話、好きでねえ^^;
要は人間の怖さでしょ。ネットコミュニケーションだけの登場でありながら、ある重要な
男性キャラの人柄も素敵でした。欠点はあるのだけど、魅力的なんですよね。
おいらもブログやってるからテーマも興味深かったなあ。顔を合わせる事も楽しみの一つだけど、
ネットでしか出せていない「ありのままの自分」という部分はあるのだと考えているので、
自分の直感を疑っていたら成り立たないしね。

というわけで、大変気に入りました^^これはミステリ好きの内輪内で広めたいなあ。