2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧
柚木麻子著。朝日文庫。 正子は75歳の元女優。CMで再デビューを果たし、順風満帆かと思いきや、ある出来事で事務所を解雇され、急きょ、お金が必要な状況に。周りを巻き込み逆境を跳ね返す生き方はマジカルグランマ(理想のおばあちゃん)像をぶち壊す! 第161…
ユッシ・エーズラ・オールスン著。吉田奈保子訳。ハヤカワ文庫。 キプロスの浜辺に、難民とおぼしき老女の遺体が打ち上げられた。新聞で「犠牲者2117」として紹介された彼女の写真を見たアサドは慟哭し、ついに自らの凄絶な過去を特捜部Qのメンバーに打ち明…
伊坂幸太郎著。新潮文庫。 記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている? ――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情を…
舞城王太郎著。講談社。 遠くで小さく光るあの七つ星は世界が爆発して出来た超新星。 ドカンって音は、読み終わるころにやってくる。 言葉が並んで爆発した星を、七つ並べてもっかいドカン!(紹介文引用) 舞城さんの新刊。「短篇五芒星」に続く、七篇収録の…
<7月6日 晴れ> さてさて旅行3日目~となる後編は、いよいよ宮古ブルーにざぶん!シュノーケル&クリアカヤックに挑戦。 最初に向かった近くのシギラビーチはカバナテントが借りられなかったので、スタッフさんにオススメしてもらった新城(あらぐすく)…
皆様こんにちは。われわれ夫婦、無事結婚十周年目を迎えることができました。今年は特別感を出すため初・宮古島旅行を決行。提案したのはわたくしです。2人とも「太陽、海、酒!」というキャラではないので、ちょっと不安もありつつ。旦那は通販でアロハシ…
三津田信三著。講談社文庫。 所有する者に福と禍(わざわい)を齎すという”魔偶”。その、奇妙な文様が刻まれた土偶を確かめに、刀城言耶は旧家・宝亀家を訪れる。すでに集まっていた客たちは、話し込む当主と言耶をよそに次々と魔偶を収めた”卍堂”に向かうが………
北山猛邦著。創元推理文庫。 検閲官に追われる少女と出会ったクリスは、再会した少年検閲官エノと共に、少女が追われる原因である〈小道具〉を探し求めて孤島の洋館に向かう。そこで待ち受けていたのは、洋館に住むオルゴール職人たちを襲う連続不可能殺人だ…
まさきとしか著。幻冬舎文庫。 虐待を疑われ最愛の娘と離れて暮らす柳宝子。私は母親失格――。悩み続けたある日、二十年前に死んだはずの父親の遺体が発見される。遺品には娘への手紙と猟奇事件の切抜き記事。父の過去を探り事件を追う宝子だったがそれが愛す…
早見和真著。新潮文庫。 田中幸乃、30歳。元恋人の家に放火して妻と1歳の双子を殺めた罪で、彼女は死刑を宣告された。凶行の背景に何があったのか。産科医、義姉、中学時代の親友、元恋人の友人、刑務官ら彼女の人生に関わった人々の追想から浮かび上がる世…
森博嗣著。角川文庫。 クラスメートの杉山が死に、僕の名前を彫り込んだプレートを遺していった。古い手紙には「友人の姫野に、山岸小夜子という女と関わらないよう伝えてほしい」という伝言が。しかし、その山岸もまた死んでしまったらしい。不可解な事件に…
森見登美彦著。上田誠原案。角川文庫。 8月12日、クーラーのリモコンが壊れて絶望していた「私」の目の前にタイムマシンが現れた。後輩の明石さんたちと涼しさを取り戻す計画を立て、悪友どもを昨日へ送り出したところでふと気づく。過去を改変したら、この…