すべてが猫になる

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オルゴーリェンヌ  (ねこ3.7匹)

北山猛邦著。創元推理文庫

検閲官に追われる少女と出会ったクリスは、再会した少年検閲官エノと共に、少女が追われる原因である〈小道具〉を探し求めて孤島の洋館に向かう。そこで待ち受けていたのは、洋館に住むオルゴール職人たちを襲う連続不可能殺人だった! 先に到着していたもう一人の少年検閲官の支配下に置かれた場所で、三人は犯人を突き止めるべく、トリックの解明に挑む。〈少年検閲官〉シリーズ第二弾にして著者最大の力作、待望の文庫化!(紹介文引用)
 
「少年検閲官」シリーズ続編。
 
な、なっがい・・・。580ページ。旅行やらなんやらで間に6日間ぐらいあけてしまったので、読んでも読んでもなくならない地獄に陥ってしまった。加えて後半の硬質?の物理トリックに次ぐ物理トリック、どんでん返しに次ぐどんでん返し、、もうこんがらがってどうでもよくなってしまったすいません。。図解はあったけれども、マンガでもなんでもいいからこれ実際に可能なのか誰か検証して欲しい。。橋をアレするためのアレの仕掛けとか、塔の首吊りとか、映像思い浮かべたらシュールすぎるんですけど。。バカミス一歩前。
 
まあそれはそれとして、相変わらずメルヘン世界に拍車がかかっていてどっぷり浸ることはできた。検閲官エノのクールさもいいし、語り手クリスの平凡+聡明さも変わらずで印象よし。新キャラのユユのキャラも立っていて、クリスとお似合いな気がする。他にも義手とか人間オルゴールとか色々面白かったな。ちょっと不気味で。もう一人検閲官、カルテもなんだかとんちんかんと見せかけてなんだか含むものがありそう。なんといっても1番を持って行ったのは最後のあの人物だよねえ。人間ああなると人生の忘れ物を取り戻したくなるものなのか。クリスは立ち直れるのかな。まあ、続編はあってもどっちでも。ほんとかなりしんどかったので。。これから読む人は可能なら2,3日で一気読みすることをオススメします。飽きてきます。。。