すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

暗黒の羊  (ねこ4.3匹)

美輪和音著。創元推理文庫。 事故や通り魔などの過激な動画投稿がやめられなくなり暴走していく女。仲間外れになることを恐れ、同級生の死を願う女子高校生。マンションの隣人に執着し、混迷を深める女…。腹黒い女たちの運命が交錯し、絡み合う。その影に蠢…

殺人都市川崎  (ねこ4匹)

浦賀和宏著。ハルキ文庫。 治安が悪く、地獄のような街で地べたを這いずって暮らしていると考えていた俺は間違っていた。出会ったら命がないと言われている、伝説の殺人鬼・奈良邦彦。本当の地獄は、あいつとの出会いから始まった。彼女を、そして両親を殺さ…

風と共にゆとりぬ  (ねこ5匹)

朝井リョウ著。文春文庫。 『桐島、部活やめるってよ』で鮮烈のデビューを飾り、『何者』で戦後最年少の直木賞受賞作家となった著者が、「ゆとり世代」の日々を描くエッセイシリーズ。雑誌・新聞連載のエッセイに加え、悶絶の痔瘻手術体験を綴った「肛門記」…

アンダー・ザ・ドーム/Under the Dome  (ねこ4.2匹)

スティーヴン・キング著。白石朗訳。文春文庫。 ある晴れた日、田舎町チェスターズミルは透明の障壁によって外部から遮断された。上方は高空に達し、下方は地下深くまで及び、空気と水とをわずかに通す壁。2000人の町民は、脱出不能、破壊不能、原因不明の“…

双面獣事件  (ねこ3.8匹)

二階堂黎人著。講談社文庫。 2つの顔と4本の手を持ち、目から殺人光線を出し、口からは毒ガスを吐く、途轍(とてつ)もなく醜い化け物が島民全員を虐殺した――。地図にも載っていない南海の孤島で第二次大戦末期に起きた凄惨な事件を語る女性の話は本当なのか…

リベルタスの寓話  (ねこ3.8匹)

島田荘司著。講談社文庫。 ボスニア・ヘルツェゴヴィナで、酸鼻を極める切り裂き事件が起きた。心臓以外のすべての臓器が取り出され、電球や飯盒の蓋などが詰め込まれていたのだ。殺害の容疑者にはしかし、絶対のアリバイがあった。RPG世界の闇とこの事件が…

フォグ・ハイダ  (ねこ3.8匹)

森博嗣著。中公文庫。 山の中で盗賊に襲われたゼンは、用心棒らしき侍と剣を交える。強い。おそらく、勝てない―歴然たる力の差を感じながらも辛うじてその場を凌いだゼン。彼を戦慄させた凄腕の剣士には、やむにやまれぬ事情があった。「守るべきもの」は足…

最後の一球  (ねこ3.7匹)

島田荘司著。文春文庫。 母親の自殺未遂の理由が知りたい―青年の相談に、御手洗潔はそれが悪徳金融業者からの巨額の借金であることを突き止める。裁判に訴えても敗訴は必至。さすがの御手洗も頭を抱えたが、後日、奇跡のような成り行きで借金は消滅。それは…

QED 神器封殺  (ねこ3.8匹)

高田崇史著。講談社文庫。 毒草師を名乗る男・御名形史紋と熊野で出会った薬剤師・桑原崇。病院のオーナーが何者かに日本刀で斬殺されるという事件に端を発し、謎は古代日本へと広がる。崇と史紋が突き当たった重大な謎を解く鍵は、三種の神器と、古(いにし…

クジャクを愛した容疑者  (ねこ3.8匹)

大倉崇裕著。講談社文庫。 学同院大学で起きた殺人事件の容疑者は、クジャク愛好会の奇人大学生! だが無実を信じる警視庁いきもの係の名(迷)コンビ、窓際警部補・須藤友三と動物オタクの女性巡査・薄圭子はアニマル推理を繰り広げ、事件の裏側に潜むもうひと…

大癋見警部の事件簿 リターンズ 大癋見vs.芸術探偵  (ねこ4匹)

深水黎一郎著。光文社文庫。 「警視庁最悪の警部」が帰ってきた! 本格ミステリーの“お約束"をことごとく踏み荒らしてきた大癋見警部の、今度の獲物は芸術の世界──名画、名筆、名曲をめぐる事件に、今度はあの「芸術探偵」も参戦。難事件をさらに難解にする混…