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QED 神器封殺  (ねこ3.8匹)

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高田崇史著。講談社文庫。

毒草師を名乗る男・御名形史紋と熊野で出会った薬剤師・桑原崇。病院のオーナーが何者かに日本刀で斬殺されるという事件に端を発し、謎は古代日本へと広がる。崇と史紋が突き当たった重大な謎を解く鍵は、三種の神器と、古(いにしえ)の神々を祀るべく日本全国に散らばる神社にあった。美しき解。これぞQEDの真骨頂。(裏表紙引用)
 
QEDシリーズ第11弾。
 
前作の薬学旅行・熊野の巻の続き。まさかの。前回かなり衝撃だったキャラクター、神山禮子さんもそのまま出る。語り手がいつも通りに戻ったぐらいかな。そしてそして、毒草師・御名形史紋登場~~!うおー。ちらっとゲスト出演とかじゃなくてかなりガッツリ事件や歴史考察に絡んでくる。えっと、この本のほうが先なのかな?史紋さんの初登場本ってどれ??タタルと敵対するのかと思いきや、無愛想同士けっこう認め合っていい感じ。すぐトモダチー!って感じにはならんキャラ同士だ。。
 
今回は大病院のオーナーがマンションで首と右手首を切断されて殺されていたというなかなか凄い事件。犯人は中盤で分かってしまうし、切断した理由とかあれやこれやはタタルの薀蓄と合わせてナンノコッチャなのだけど…。禮子さんが史紋さんと幼馴染だったり、病院関係者と付き合っていたりと色々人間関係が変わっていくところは楽しめる。まあ、真相は素人に分かるわけないのでスルー。。しかも、今回は袋とじ仕様笑。これは歴史の地理の謎について興味深く読んでいる人には確かに読む前にパラパラされたら困るかもしれない。地図で示しているものが多いので。
 
というわけで、タタルは浮気を「するわけがない」ということで。ちゃんちゃん。