すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

2024-01-01から1年間の記事一覧

ボタニストの殺人/The Botanist  (ねこ4匹)

М・W・クレイヴン著。東野さやか訳。ハヤカワ文庫。 生放送のトーク番組で、女性蔑視の持論を展開していた自称ジャーナリストの男性が突然倒れ、搬送先の病院で死亡した。男性は脅迫状を受け取っており、警察は殺人事件として捜査を開始する。そのころ、ポー…

イデアの影  (ねこ3.8匹)

森博嗣著。中公文庫。 この世は、すべて幻なのです。現実なんてものはない。ただ、映っている影だけが見える。そうではありませんか?――主人と家政婦との三人で薔薇のパーゴラのある家に暮らす「彼女」。彼女の庭を訪れては去っていく男たち。知覚と幻想のあ…

僕の神さま  (ねこ3.9匹)

芦沢央著。角川書店。 僕たちは何かトラブルが起きると、同級生の水谷くんに相談する。例えば友だちから意地悪されたら、運動会で出たくない競技があったら、弟が迷子になっても……。学校中のみんなから頼りにされる名探偵。彼が導き出す答えに決して間違いは…

小説王  (ねこ3.8匹)

早見和真著。小学館文庫。 大手出版社の文芸編集者・俊太郎と、華々しいデビューを飾ったものの鳴かず飛ばずの作家・豊隆は幼馴染みだった。いつか仕事を。そう約束していたが、編集長の交代で、企画すら具体的にならないまま時間だけが過ぎていく。やがて、…

白薔薇殺人事件/How to Solve Your Own Murder (ねこ3.7匹)

クリスティン・ペリン著。上條ひろみ訳。創元推理文庫。 ミステリ作家の卵であるアニーは、大叔母の住む村に招かれた。大きな屋敷に住む資産家の大叔母は、16歳のときに占い師から告げられた、いつかおまえは殺されるという予言を信じ続けており、奇妙な老婦…

君のクイズ  (ねこ3匹)

小川哲著。朝日新聞出版。 生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答でき…

名探偵のままでいて  (ねこ3.5匹)

小西マサテル著。宝島社。 第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作 。「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか? 孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。 日々の出来事の果てにある真相とは――? 認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対…

家族解散まで千キロメートル  (ねこ3.5匹)

浅倉秋成著。角川書店。 実家に暮らす29歳の喜佐周(きさ・めぐる)。古びた実家を取り壊して、両親は住みやすいマンションへ転居、姉は結婚し、周は独立することに。引っ越し3日前、いつも通りいない父を除いた家族全員で片づけをしていたところ、不審な箱が…

恐怖を失った男/Fearless  (ねこ4匹)

М・W・クレイヴン著。山中朝晶訳。ハヤカワ文庫。 連邦保安官局のベン・ケーニグは頭部へ銃弾を受け、恐怖の感情を失った。さらにマフィアから懸賞金をかけられたベンは、任務に支障をきたし逃亡生活を余儀なくされる。ある日、彼は連邦保安官局に拘束され、…

清明 隠蔽捜査8  (ねこ3.8匹)

今野敏著。新潮文庫。 左遷先の大森署で署長として数々の功績を挙げた竜崎伸也は、神奈川県警に刑事部長として招かれた。着任後まもなく、東京都との境で他殺体が発見されたため、合同捜査が始まる。幼なじみで同期入庁の警視庁伊丹刑事部長と早々に再会を果…

鑑識写真係リタとうるさい幽霊/Shutter  (ねこ3.5匹)

ラモーナ・エマーソン著。中谷友紀子訳。ハヤカワ文庫。 アルバカーキ警察鑑識写真係のリタは、生まれながらに幽霊が見えた。そのために孤立し、故郷のナバホ居留地を去った苦い過去を持つ。 一方、霊能力は仕事に役立つ面も。幽霊は時折、他の鑑識官が気付…

正欲  (ねこ3.5匹)

朝井リョウ。新潮社。 第19回 本屋大賞ノミネート! 【第34回柴田錬三郎賞受賞作】 あってはならない感情なんて、この世にない。 それはつまり、いてはいけない人間なんて、この世にいないということだ。 息子が不登校になった検事・啓喜。 初めての恋に気づ…

月夜行路  (ねこ4.3匹)

秋吉理香子著。講談社。 わたしは誕生日すら祝ってもらえない――。冷えきった夫との関係や子どもとの生活に孤独感を募らせていた沢辻涼子は、我慢の糸が切れたある日、家出を決行する。飛び出した夜の街で出会ったのは、洞察力と推理力に優れた美しいBARのマ…

そして誰かがいなくなる  (ねこ4匹)

下村敦史著。中央公論新社。 大雪の日、大人気作家の御津島磨朱李が細部までこだわった新邸のお披露目会が行われた。招かれたのは作家と編集者、文芸評論家と……。最初は和やかな雰囲気だったが、次第に雲行きが怪しくなっていく。奇想天外、どんでん返しの魔…

教祖の作りかた  (ねこ3.7匹)

真梨幸子著。幻冬舎。 郊外のペンシルハウスに暮らす普通の主婦、奥寺色葉は夫と息子との3人暮らし。ある日引きこもりでゲーム実況YouTuberの息子に1千万の税金の督促状が届きーー。家のローンもあり、夫は詐欺にあっている。そんなお金、払えるわけがない…

歌の終わりは海  (ねこ3.8匹)

森博嗣著。講談社文庫。 妻の依頼は、浮気調査だった。 夫は、数多くのヒットソングを生み出した作詞家。 華やかな業界だが、彼自身は人づき合いをしない。 そのため彼に関する情報は少なかった。 豪邸に妻と息子と暮らし、敷地内には実姉の家もあった。 苦…

グッド・バッド・ガール/Good Bad Girl (ねこ3.7匹)

アリス・フィーニー著。越智睦訳。創元推理文庫。 ロンドンのケアホームで暮らす80 歳のエディス。ここにエディスを押し込んだ娘クリオとは、当然ながらうまくいっていないものの、介護スタッフで18 歳のペイシェンスとは、世代はちがえど友情を築いている。…

宮古島旅行2024! 後編

もう四日目。 今日は海に入りません! ドライブ~~~~~~d(^O^)b かわいいでしょ?これに乗って島を一周します! グレー・赤・青・緑・黄の中からコレを選んで予約しました!緑と迷ったんですけどね~。黄色が1番宮古の空と海に合うでしょ。 西平安名岬…

宮古島旅行2024! 前編

どうもみなさまこんにちはこんばんは。 久々の旅行記でございます。 とってもとっても長いので、写真だけでも見てやるか、というお優しい方いらっしゃいましたらぜひお付き合い下さい。 わたくし、旦那と6/30~7/5に2度目の宮古島旅行に行っておりま…

明智恭介の奔走  (ねこ4匹)

今村昌弘著。東京創元社。 神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。小説に登場する探偵に憧れ、事件を求めて名刺を配り歩く彼は、はたしてミステリ小説のような謎に出合えるのか――大学のサークル棟で起きた不可解な盗難騒ぎ、商店街で噂される日常の謎、夏休…

アンと幸福  (ねこ3.7匹)

坂木司著。光文社。 「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。別れと出会いと「なんで?」を乗り越えて、アンちゃんも新しい扉を開きます。東京デパートの食品売り場から、たくさんのはじめての場所へ……。甘酸っぱい謎と和菓子の世界が、あ…

ドキュメント  (ねこ3.6匹)

湊かなえ著。角川文庫。 事故に遭って陸上競技をあきらめた圭祐は、ひょんなことから放送部に入部する。3年生の引退後、仲間たちとともにコンテストに挑むことになった。偶然手に入れたドローンを武器にテレビドキュメント部門の撮影を進めていたところ、煙…

死者は嘘をつかない/Later  (ねこ3.8匹)

スティーヴン・キング著。土屋晃訳。文春文庫。 ジェイミー少年は死者が見え、彼らと会話できる。そして死者には嘘がつけないのだ――。不思議な能力のせいでたびたび厄介に巻き込まれつつ何とか日々を送るジェイミーだが、ある事件をきっかけにいよいよ奇怪な…

闇祓  (ねこ4.3匹)

辻村深月著。角川文庫。 転校生の白石要は、不思議な男子だった。優等生の澪は、クラスに馴染めない要に気を遣いおそるおそる話しかけたが、要のリアクションは「今日、家に行ってもいい?」だった。この転校生は普通じゃない。身の危険を感じた澪は、憧れの…

梅雨物語  (ねこ4.2匹)

貴志祐介著。角川書店。 貴志祐介が描くホラーミステリの極北 。あなたの罪が、あなたを殺す。 想像を絶する恐怖と緻密な謎解きが読者を圧倒する三編を収録した、貴志祐介真骨頂の中編集。(紹介文引用) 「秋雨物語」の対となる第二ホラー短編集。 三編の中…

六色の蛹  (ねこ4匹)

櫻田智也著。東京創元社。 昆虫好きの心優しい青年・魞沢泉。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主と…

アミュレット・ホテル  (ねこ3.7匹)

方丈貴恵著。光文社。 警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。そこでは守るべき2つのルールが存在する。①ホテルに損害を与えない。②ホテルの敷地内で障害・殺人事件を起こさな…

頬に哀しみを刻め/Razorblade Tears  (ねこ3.7匹)

S・A・コスビー著。加賀山卓朗訳。ハーパーBOOKS。 殺人罪で服役した黒人のアイク。出所後庭師として地道に働き、小さな会社を経営する彼は、ある日警察から息子が殺害されたと告げられる。白人の夫とともに顔を撃ち抜かれたのだ。一向に捜査が進まぬ…

桐島、部活やめるってよ  (ねこ3.6匹)

朝井リョウ著。集英社文庫。 田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト…

午後からはワニ日和  (ねこ3.6匹)

似鳥鶏著。文春文庫。 「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」。凶暴なクロコダイルを一体どうやって? 続いて今度はミニブタが盗まれる。しかも、アイドル飼育員七森さん(齧歯類担当)の様子がどこかおかしい。僕(大型草食獣担当)は、猛禽類担…