すべてが猫になる

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2024-01-01から1年間の記事一覧

サーカスから来た執達吏  (ねこ4.2匹)

夕木春央著。講談社文庫。 大正14年。借金に苦しむ樺谷子爵家に意外な取立て人がやってきた。ユリ子と名乗るその少女は「財宝探し」による返済と、子爵の三女・鞠子を担保として預かることを提案する。財宝の在り処は?そして、14年前の未解決事件の真相…

ノストラダムス・エイジ  (ねこ3.5匹)

真梨幸子著。祥伝社。 呪われし1999年7月生まれ―― 東京郊外で発見された15人の遺体。胸に抱かれた預言書には、「人類滅亡の章」にしおりが挟まれていた。当初は集団自殺とみられたが、他殺の可能性が浮上。被害者には、1999年7月生まれのオカルト好きが集ま…

受験生は謎解きに向かない/Kill Joy  (ねこ4匹)

ホリー・ジャクソン著。服部京子訳。創元推理文庫。 高校生のピップにある招待状が届いた。試験が終わった週末、友人宅で架空の殺人の犯人当てゲームが開催されるという。舞台は1924年、孤島に建つ大富豪の館という設定で、参加者は同級生とその兄の7人。開…

むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。 (ねこ4匹)

青柳碧人著。双葉社。 一世を風靡したといっても過言ではない、日本のむかしばなしをミステリーで読み解いた『むか死』シリーズの最新刊にして最終巻。 あっと驚くミステリーのもとになったむかしばなしは「こぶとりじいさん」「耳なし芳一」「舌切人雀」「…

人間に向いてない  (ねこ3.8匹)

黒澤いづみ著。講談社文庫。 「今年(2018年)読んだ本の中で、私のベスト3に入る1冊!」――宮部みゆき(単行本帯コメントより) 話題騒然のメフィスト賞受賞作。読者から届いた熱い、熱い声。続々重版出来。 子供を殺す前に。親に殺される前に。 すべての「向いて…

コロナと潜水服  (ねこ4匹)

奥田英朗著。光文社文庫。 早期退職を拒み、工場の警備員へと異動させられた家電メーカーの中高年社員たち。そこにはなぜかボクシング用品が揃っていた――。(「ファイトクラブ」) 五歳の息子には、コロナウイルスを感知する能力があるらしい。我が子を信じ…

誰も悲しまない殺人/No One Will Miss Her  (ねこ3.6匹)

キャット・ローゼンフィールド著。大谷瑠璃子訳。ハヤカワ文庫。 アメリカの田舎町で貸別荘を営むリジーが殺された。閉鎖的な田舎に外部の人間を呼び込む彼女は、高校野球のエースピッチャーだったドウェインを無理やり夫にした過去もあり皆から嫌われていた…

パラダイス・ガーデンの喪失  (ねこ3.6匹)

若竹七海著。光文社。 海に臨む庭園での老女の自殺、所轄署のクラスター騒ぎ、老人ホームを巡る不穏な噂、幼稚園児身代金誘拐――総勢15名以上の住民の物語がパッチワークのように交錯する。10年ぶりの〈葉崎市シリーズ〉は、とびきりビターな書き下ろし長編!…

雨の日は、一回休み  (ねこ3.9匹)

坂井希久子著。PHP研究所。 おじさんはひどい。でも、おじさんだってつらい⁉ 男性は「そうなんだよ」と共感、女性は「こんな人に困ってる! 」と思わず頷く物語。報われない「おじさん」たちの心情を時にコミカルに、時に切なく描き出す、連作短編集。(紹介…

レッドクローバー  (ねこ3.7匹)

まさきとしか著。幻冬舎。 家族が毒殺された居間で寛ぎ ラーメンを啜っていた一人の少女。 彼女が──家族を殺したのではないか。 東京のバーベキュー場でヒ素を使った大量殺人が起こった。記者の勝木は、十数年前に北海道で起こった家族毒殺事件の、ただ一人…

災いの古書/The Sign of the Book  (ねこ4匹)

ジョン・ダニング著。横山啓明訳。ハヤカワ文庫。 古書店主クリフは、恋人エリンの頼みで蔵書家射殺事件の調査を開始した。被害者男性とエリンが交際していた過去があり、容疑者女性がエリンの元親友という事情から依頼を引き受けたのだ。まもなく被害者が貴…

追憶の殺意  (ねこ3.7匹)

中町信著。創元推理文庫。 自動車教習所の配車係が川土手で頭を強打して死んでいた。さらに技能主任が密室状況下で殺され、続いて指導員と教習生を巻き込み、複雑に絡み合った人間関係の中から、捜査線上に浮かんだ一人の容疑者。だが、その人物には、二重三…

逢魔宿り  (ねこ3.7匹)

三津田信三著。角川書店。 雨の日には、読まないでください。 ホラー作家の「僕」に、デザイナーの松尾は昔ある四阿で出会った奇妙な一家の話を語る。山小屋での恐怖体験、障子に映る異常な影絵、宿直中の学校での異変。一家が怪異譚を語るたび、近隣で不可…

雪の花  (ねこ3.7匹)

秋吉理香子著。小学館文庫。 列車に飛び乗り、上京して40年。何もかもが夢のようにうまくいっていたバブル期の輝かしい栄光は過去のものとなり、経済的な困窮に陥った夫婦が、死を覚悟して帰郷する。人気のない故郷。真っ白な雪に埋もれた母校でふたりが見つ…

捕虜収容所の死/Death in Captivity  (ねこ3匹)

マイケル・ギルバート著。石田善彦訳。創元推理文庫。 第二次世界大戦下、イタリアの第一二七捕虜収容所でもくろまれた大脱走劇。ところが、密かに掘り進められていたトンネル内で、スパイ疑惑の渦中にあった捕虜が落命、紆余曲折をへて、英国陸軍大尉による…

ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人  (ねこ3.8匹)

東野圭吾著。光文社文庫。 結婚を控えた神尾真世に「父が殺害された」と警察から連絡が入った。真世は仕事と結婚準備を抱えたまま、寂れた故郷へ降り立つ。そこは人が滅多に訪れない小さな観光地で、ようやく射した希望の光すら新型コロナウイルスの蔓延によ…

馬鹿と嘘の弓  (ねこ3.9匹)

森博嗣著。講談社文庫。 探偵事務所への匿名の依頼は、あるホームレス青年の調査だった。 彼は穏やかで理知的な人物だが、社会に絶望していた。 調査の目的に疑問を感じながら、探偵が尾行を続けるうちに、 青年の知人の老ホームレスが急死し、遺品から彼の…

妻のオンパレード  (ねこ3.9匹)

森博嗣著。講談社文庫。 考えることは必要だと思う。何故なら、人間が生きている理由がそこにあるからだ――。空気を読まない、誤解されることにまったく抵抗がない人気作家・森博嗣の書下ろし人気エッセィ第12作。社会の仕組みから「ふともも」と「もも」の…