郊外のペンシルハウスに暮らす普通の主婦、奥寺色葉は夫と息子との3人暮らし。ある日引きこもりでゲーム実況YouTuberの息子に1千万の税金の督促状が届きーー。家のローンもあり、夫は詐欺にあっている。そんなお金、払えるわけがない。そんな時、高校の同窓会で久しぶりにあった同級生とついつい不倫をしてしまいーー。弁護士の彼に「節税のために、宗教法人をやれば?と持ちかけられるが。 まさかこんなことになるなんて! あなたの平凡ないつものある日、天使のラッパが鳴り響き、汚れた世界の終焉が訪れる。(紹介文引用)
真梨さんの新刊。
う~ん、相変わらず人間関係がややこしすぎるイヤミス。多作のイメージなんだけど、よくこんなに色々なパターンを思いつくもんだ。
主人公、、と言っていいのかだが、前半でメインの語り手となっているのは専業主婦の色葉。夫は公務員、息子は引きこもりのユーチューバー。同窓会で再会した弁護士の西脇と不倫関係に。息子の1000万税金滞納で窮地に陥った色葉と公務員の夫は、西脇に勧められた「宗教法人を乗っ取り、息子を教祖にする」という計画に乗ってしまう。。
怪しさ満載の計画にあっさり乗ってしまう夫婦、破滅の匂いしかしない。やがて息子はゲーム仲間に監禁、虐待され、、、色葉の友人のモンちゃんみっちょん、牛田さんが登場し、、、
あんま言うとネタバレになるのでアレだけど、最初のほうに注目してなかった人たちがメインになってきて最後に反転してビックリ、といういつもの真梨ワールド。真梨作品はややこしいのでいつもメモを取るのだけど、それがたいして役に立たなかった、想像の斜め上の展開だったもので。