すべてが猫になる

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アンと青春  (ねこ3.8匹)

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坂木司著。光文社。

 

果てしない未来と、果てしない不安。甘いお菓子が、必要だ。待望の続編! 

美人で頼りがいのある椿店長。
 「乙女」なイケメン立花さん。元ヤン人妻大学生の桜井さん。
そして、食べるの大好きアンちゃん。
 『みつ屋』のみんなに、また会えます──。
50万部突破のベストセラー、待望の続編ができあがりました! 

 


「和菓子のアン」のアンちゃんが帰って来た!!(*°∀°)=3フンガー ということで待望の続編。前作ではデパートの和菓子屋「みつ屋」でアルバイトを始めたアンちゃんの、社会人デビューが主体。今回もそれほどあれから遠い未来ではなくて、1年後くらいと当たりをつけた。商品説明もスムーズに出来るし立派な戦力となっているアンちゃんに目の端がうるむ。もう母の心境。と言ってもちょいぽちゃ、ってだけでドジっ子キャラではない、むしろしっかりした子だから心配はないのだけど。

 

さてさて、今回のお客様は。アンちゃんの接客用語の間違いを叱るおばさん、フロアで母親に大声で叱られ転倒する女の子、デパートに新店として入った洋菓子店のパティシェの最悪な接客、などなどてんこ盛り。昔、デパートで大声で店員さんに「引かさしていただきます、なんていう日本語はない!勉強しなさい!!」って叱っているサラリーマン見たことあるわ。。。なんかめっちゃイヤな気分になったなあ、あれ。

 

今の時代って、人それぞれ様々な問題があって個人個人にも悩みがあって。「言ってはならない言葉」や「気を遣わなければいけない立場の人」があると思う。だけど、あまりにも坂木さんは「わかりすぎている」というのか、「気配りに長けすぎている」のが今回少し鼻についた。もちろんそれで正しいしご立派だと思うのだけれど。実際、そこまで気を使われたらそれはそれで気を使うというか^^;まあ、作品の対象年齢が明らかに自分の年齢ではないので良いのだけどね。腐してしまったようだけど、ほのぼのとした優しい作品世界でありながら現実の厳しさや問題を「ないことにしない」ところに惹かれているところもあるので。

 

それはさておき、立花さんが今回結構悩んでおります。仕事中バックヤードで泣くとか勘弁して欲しいけど^^;乙女だからしょうがないか。。。(立花♂)キリっとした立花さんが好きなのでちょっとショック。ていうか、なにこの展開^^;意外すぎるんだけど、でも、このままで行ったら次のタイトル「アンと愛情」だしなあ。。。(||゚Д゚)ヒィ~ あ、新キャラの柏木くんは結構どうでもいい。


余談だけど、毎回このシリーズを読むと和菓子が食べたくて死にそうになる。。前作のときは本当にデパート寄って高級トマトくず餅を買ったのだが、今回はスーパーの和菓子詰め合わせにしてしまった(248えん^^)